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2006年3月25日(土)

 来週末、パウリスタ大通りの地下を走るメトロ二号線のアナ・ローザ駅から先、シャッカラ・クラビン駅とイミグランテス駅が開通する。最初の十五日間のみイミグランテス~アナ・ローザ間は無料だが、いったんアナ・ローザで乗り換える必要がある。三十~四十日後から通常運行に入り、乗換えなしでまっすぐヴィラ・マダレーナ駅まで行けるようになる。イミグランテス駅の先、イピランガ駅などサコマン方面も九月に開通するとか。選挙の年だけに〃成果〃が続々と発表される。突貫工事で、後から問題が出ないといいが。
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 日本で一番知られているブラジルのお酒は―異論はあると思うが、その一つとしてピンガの「51(シンクエンタ・エ・ウン)」が挙げられるだろう。その51が世界の蒸留酒市場で五番目の売上を記録した、と米国の酒類専門誌が発表した。中央日報(韓国)日語版が報じている。その量一・九八億リットル。世界各国でそれほど飲まれているのか、ほとんどがブラジル国内なのか気になるところ。ちなみに一位は五年連続韓国焼酎の真露で、約六億リットル。
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 いま、サンパウロで囲碁を学んでいる十代半ばから二十代前半の若者たちは、ざっと五十人。ふだんパソコン対局をしていて、ぐんぐん強くなる。三年でアマ六段という強者もいる。囲碁歴四十年、五十年の〃おじさん〃たちは、あっという間に歯が立たなくなる。こんな若者たちも、現在滞聖中の鳴沢泰一八段によれば、基礎がないので、素質はあっても、伸び悩むことになるそうだ。もう一つ、パソコンは、囲碁の奥ゆかしさでもある目上への礼を教えてくれない。

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