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厳選され岡本さんら入選=06年、山口県文化祭短歌大会

2007年1月19日付け

 岡本利一さん(サンパウロ)が十七日、山口県国民文化祭短歌大会のブラジル関係分の入選者と作品を知らせてきた。大会は、昨年、山口県岩国市で開催された。
 岡本さんによれば、応募作品が多く、二回にわたり選歌をしたようだ。海外からの作品の入選はブラジル七人、ドイツ一人、アルゼンチン一人の九人だけだった。
□特選    岡本 利一
民族の坩堝の国に住み旧りて孫の混血ふたいろみいろ
□秀逸    岡崎 町子
子等巣立ち二人となりしこの夜を純日本語で熱き茶をのむ
□秀逸    東  博之
天水を計り汲みして育てたる子等が今移民祭催す
□秀逸    西山 澄子
夏シャツの胸に踊りし日本語誤字も絵柄やリオの若者
□入選    柿嶋 貞子
颯颯と大豆畑を風渡る幾万ヘクタールを黄色に染めて
□入選    竹下 澄子
開拓をつぶさに記す農日誌悔なく生きて子等に引継ぐ
□入選    原田 清子
彼のあたり君の家ありき我家はと指さすアマゾン樹海の連なり

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