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サンパウロ国際映画祭=岡本喜八14作品を上映=未亡人のみね子さん来伯=「興味持つきっかけになれば」

ニッケイ新聞 2008年10月22日付け

 今月十六日に始まった南米最大の映画祭「第三十二回サンパウロ国際映画祭」。今回は百周年を記念して、日本映画界の鬼才・故岡本喜八監督の回顧上映を実施している。来伯中の岡本監督未亡人、岡本みね子さん(喜八プロダクション代表取締役)と同プロダクションの林慶樹さんが二十一日に本紙を訪れた。
 初来伯の岡本さんは「喜八の作品はアクションからミュージカルまで幅広く扱っているので、様々な人種が混じりあっているブラジル人みたい」と笑顔で岡本監督の人柄を説明する。
 映画祭で上映される岡本監督の作品は十四作。世界各地で開催されている映画祭に回顧上映として参加しているが、今回のように一気に公開されることは初めてのことだという。十六日夜のオープニングでは特別功労賞として、岡本さんに造形作家の大竹富江さんデザインによるトロフィーが贈られた。
 岡本さんは「少しでも多くの若い人たちに見てもらって、喜八に興味を持ってもらえるきっかけになれば幸い」と今回の映画祭での希望を語った。最後に「時間があればぜひ足を運んでいただきたい」と来場を促した。
 上映スケジュールは次の通り(時間はすべて午後。同映画祭サイト=www.mostra.org/32/より)。
 ペトロブラスはSala Petrobras(Lgo Senador Raul Cardoso,207-Vila Mariana、シネマテカ内)、BNDESはSala BNDES (同、シネマテカ内)、CINESESCの住所は、R.Augusta, 2075)。詳細は電話(11・3512・6111)またはサイトまで。
 【二十三日】▼殺人狂時代=四時=BNDES(以下、B)▼肉弾=六時=B【二十四日】▼日本のいちばん長い日=二時三十分=ペトロブラス(以下、P)▼大菩薩峠=六時二十分=B▼江分利満氏の優雅な生活=七時=P▼結婚のすべて=九時=P▼血と砂=三時五十分=B【二十五日】▼激動の昭和史 沖縄決戦=七時十分=B▼血と砂=八時二十分=P【二十六日】▼激動の昭和史 沖縄決戦=二時=P▼大菩薩峠=四時五十分=P▼江分利満氏の優雅な生活=七時半=B▼肉弾=七時=P▼独立愚連隊=九時半=P▼地獄の饗宴=九時半=B【二十七日】▼地獄の饗宴=五時十分=CINESESC」【二十八日】▼斬る=六時四十分=P【三十日】▼斬る=二時=B▼日本のいちばん長い日=六時十分=P▼独立愚連隊=八時二十分=B▼殺人狂時代=九時十分=P。

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