ニッケイ新聞 2009年5月27日付け
錦戸委員長によれば、西部アマゾン地区にある日系団体に所属する家族数は約二百。人口百八十万のマナウス市には、推定約五千人の日系人が住んでいるという。
決して大きなコロニアではないが、実行委員会の主導により、各種記念事業が準備されている。
八月十五日には、西部アマゾン日伯協会が運営する「憩いの園」(マナウス市内)で慰霊祭が執り行われる。
同施設に隣接してある慰霊碑前(移住五十周年を記念事業として建立)に鳥居がお目見えする。この鳥居は昨年の移民百周年を記念し、エドゥアルド・ゴメス国際空港の入り口に設置されていたもの。
同日には、州立アマデウ・テイシェイラ体育館で盆踊り大会もある。
記念式典は九月二十日。日伯協会会館で約四百人の出席を予定、エドゥアルド・ブラーガ州知事、名誉総裁に就任している島内憲日本国大使らが出席する予定だ。同日夜には、市内イベント会場で記念祝賀会も催される。
なお、会場内には八十年の歩みを伝える写真展示コーナーを設置、「日本移民の歴史を知ってもらえれば」と錦戸委員長は話す。
同二十一日には、『島唄』で現地コロニアでも人気が高く、昨年サンパウロで公演を行った宮沢和史さんの公演が話題を呼んでいるという。現在、アマゾナス劇場での開催が検討されている。
同二十二日には、マナウスからアマゾン下流に約四百キロ離れたパリンチンス市対岸にあるヴィラ・アマゾニアにジュート記念碑の建立も。
すでにパリンチンス日本人会(武富マリオ会長)によって、場所の選定が行なわれている。
なお、二〇一一年は、高等拓殖学校の卒業生(通称・高拓生)が入植開始から八十周年となることから、八紘会館の再建を目指しており、地鎮祭も行なわれる。
そのほかに、今月十七日にカントリークラブで「記念ゴルフコンペ」が行なわれたほか、六月二十八日には敬老会、例年の行事である弁論大会、ソフトボール大会、運動会なども八十年の節目を祝い、盛大に行なわれる。