ブラジル知るならニッケイ新聞WEB

丸紅ブラジル50周年=本社社長ら来伯、関係者に感謝

2005年8月9日(火)

 丸紅ブラジル会社(中村純一代表取締役)は一日午後七時半から、創立五十周年懇親会をサンパウロ市内グラン・メリア・モファレジ・ホテルで開催した。会場には勝俣宣夫本社代表取締役社長、坂本和彦専務執行役米州支配人など関係者約百五十人が訪れた。
 同社はサンパウロ、リオデジャネイロ、サルバドールの三カ所に拠点を持ち、ブラジルを南米における最重点国市場として経済交流の活発化に取り組み続けてきた。創立された一九五五年は駐在員四名、現地社員九名。主に鉄鋼製品、繊維を取り扱っていた。以来、輸出入、投融資にわたり、売上を伸ばしてきた。一九六七年に設立したイグアスコーヒー会社も現在、従業員四千人を超える大企業になった。
 始めに、中村社長が「五十周年という節目の年を迎えられて光栄です。本日を迎えるまで大変な努力をしてきた先輩方に感謝します。ブラジルは食糧、森林資材などあらゆる天然資源に恵まれている。これからも更なる発展に貢献していきたい」と挨拶した。
 続いて勝俣本社社長は「この式典に来て頂いてありがとうございます。本来なら皆様のもとに足を運び個々にお礼を申し上げるのが筋ですが、みんなと喜びをわかちあう形をとったことをお詫び申し上げます」と感謝の辞を述べた。
 また、現段階行っている事業についても説明。今後、イグアスコーヒー会社と、「丸紅イグアス奨学基金」を設立したい考えだと言う。これは、「五十年間に受けた恩を返して何か社会の役に立ちたい」という思いから、職業訓練校に通う生徒を対象に奨学金制度を設けるというもの。「具体的な構想はこれから練っていく」と説明した。
 小泉首相の来伯、ルーラ大統領の訪日に関しても触れ、「これをきっかけに経済関係が友好的に続けられていくことを確信させた」と話し、「今後も新たなビジネスモデルの付加価値を創造することで、ブラジルにどう貢献できるか実践していきたい」と抱負を語った。
 ジェラルド・アウキミン州知事の代理のメレーリス長官も訪れ「今まさに移民百周年を向かえようとしている。この重要な時期に五十周年を迎えられたことは嬉しい」と喜びを表した。
 最後は坂本米州支配人が感謝の辞を述べ乾杯の音頭をとった。

モバイルバージョンを終了