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連載小説=臣民=――正輝、バンザイ――=保久原淳次ジョージ・原作=中田みちよ・古川恵子共訳=(69)

 どの日本人の心のなかにもよりよい収入を得たいとう気持ちがあった。もっと魅力的な仕事のある土地の情報を求めていた。そんなとき、パウリスタ線とソロカバナ線に沿って、新しい作物の生産地があることをきき、安里はアルタ・ソロカバナ地方のパラグァス・パウリスタに家族みんなで移ることにした。  当時、棉のことを「白い黄金」とよんだが、それが ...

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連載小説=臣民=――正輝、バンザイ――=保久原淳次ジョージ・原作=中田みちよ・古川恵子共訳=(61)

   なぜなら、村には何人ものカマグワァーがいて、他の場所の者との間でまちがいがおきる。そこで、名前の前に名字をつけるようにした。二人を間違えないよう、フサコや親類の者たちは母をイイムイカマーと呼ぶようにした。彼女は一生この名で呼ばれた。むすめのカマーが結婚して名字が変わってからもである。  保久原家の一部が沖縄の外に ...

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ブラジル政府=日本人観光客もっと来て!=6月17日からビザ免除=コパ・アメリカ日本戦初日

ブラジルを訪れる観光客は激増するか?

 日本、アメリカ、カナダ、オーストラリアからブラジルへの観光・短期商用等を目的とする訪問者に対するビザ(90日間)が、6月17日から免除されることになった。訪米中のボウソナロ大統領は18日に大統領令に署名した。今回対象となる4カ国について、すでにリオ五輪期間限定でビザ免除した経緯がある。ただし、これまでは双務主義に則って査証免除 ...

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特別寄稿=日系三世として生まれた私の決意=林ジェオバーナあより

一番お世話になった祖母、叔父と

 私がブラジルに来る決意をしたのは、大学4年生の就職活動をしていた時でした。就職活動をする前までは、私は教員を目指していました。  しかし、4年生の5月に実際に教育実習に行って、教員という仕事がいかに難しく、大変なものであるかを実際に体験し、今の自分には向いていないものだと感じ、その道を志すことをやめました。  それから焦るよう ...

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■訃報■吉永正義さん

吉永さん(提供写真)

 アマゾン地方やペルー日系社会と長年交流を続けてきた福岡市在住の吉永正義さんが、3日、市内病院にて癌のため亡くなった。享年79。  吉永さんは、北九州市出身。拓殖大学在学時の62年に学移連第3次南米実習調査団として渡伯。帰国後は、北九州市でコーヒー会社経営や地元青年会議所の理事長を務め、これまでに39回南米を訪問した。  過去5 ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(59)

 沖縄の状況も似たようなものだった。1920年前半、つまり、大正時代(1912─1926)の末期に、砂糖の生産量は1888年に比較し10倍になっていたが、価格は大きく低下し、その結果、その後、沖縄の海外貿易は赤字をつづけ1924年の340万円が、1927年には810万円の赤字に膨らんでいた。わずか3年間で二倍以上になったのだ。1 ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(55)

 こうして、グアタパラ耕地で知りあった者たちが、チエテ川から少し北にいったタバチンガで再び生活を共にすることになった。  当時、その地帯では主に棉が栽培されており、彼らも棉栽培にとり組んだ。パウケイマダ耕地の土地を借りた。稲嶺盛一が選んだ土地は森林を伐採し、切り株を堀りだし、そのあと、ラバが引くスキで耕さなければならなかった。痩 ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(54)

 こうして、彼らは別の道を歩むことになった。  正輝は父親と同年輩の移民のやさしい家族に迎えられた。名前を稲嶺盛一といい、妻は沖縄でよく使われるウマニーという愛称でよばれていた。彼女は正輝を自分の息子のようにあつかった。稲嶺盛一は新城村出身でも、具志頭郡出 身でもなかった。彼は沖縄の南、島尻からきていたが、方言はほとんど同じなの ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(53)

 生活費を稼ぐために、請負人はコーヒー栽培の合間に米とフェイジョン豆の間作がゆるされ、収穫物は彼らのものになるのだった。また、最初に収穫されたコーヒーも彼らがうけとった。請負期間がすむと、契約金をうけとり、そこを去った。この金でコーヒー栽培者になった者もいる。 「1927年当時、3700の日本人家族がノロエステ地方一帯に住んでい ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(52)

 サン・マルチニョ耕地から脱走したいきさつもあり、それだけの金を貯めることなどできなかったのだ。樽の家族は経済や財政に関してはまるで無能な遺伝子が受け継がれているようにみえる。1910年後半から1930年までつづいた日本移民の土地購入の熱をただ指をくわえて眺めているだけだったのだ。  コーヒー園で働いていたときでも、移民たちは条 ...

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