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コーヒー 関連記事

特別寄稿=白い黄金を求めて=ブラジル綿花の歴史と日本人綿作者=櫻井章生(さくらいあきふ)=《3》

 当時サンパウロ州奥地に入植した日本人移住者で文学を愛好し詩を作った人達があった。その詩の題材に綿花にかんするものが多かった。『日系コロニア文芸』別巻(大浦文雄・ルネ田口氏編)の「人文研研究叢書8号」に紹介された内容によると、横田恭平・丁未子・堀田野情・別府三郎・中井はじめ・望月左呂女・金子秀雄・山川百合子の諸氏が綿を題材とした ...

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特別寄稿=白い黄金を求めて=ブラジル綿花の歴史と日本人綿作者=櫻井章生(さくらいあきふ)=《2》

 以上の諸要因に加えブラジルに従来存在しなかった害虫ビクードの蔓延が北東伯の綿作の衰退の大きな要因となった。  ビクードと呼称される害虫の学名はAnthonomus grandis、英語でboll weevil(ボール・ウィービル)と呼ばれ、綿花の害虫で最大の被害を与えるゾウムシの一種で綿のボールの養分を吸い取る害虫で繁殖力は極 ...

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特別寄稿=白い黄金を求めて=ブラジル綿花の歴史と日本人綿作者=櫻井章生(さくらいあきふ)=《1》

 はじめに  初期の日本人移住者はコーヒー園労働者としてはるばる日本よりやってきた。ところが期待していたような稼ぎは得られず、生活は楽にならない。  そこでいろいろ考えて何とか現金収入を得ることを考えたり、コーヒー農場の片隅に自家消費用の食糧を生産したりして、家計の足しにすることを考えた。  香山六郎伝に書かれているように、香山 ...

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バーチャル日本移民史料館を23日から開始=世界から展示観覧可能に=コロナ禍に対応、先進的試み

バーチャル史料館の画面

 ブラジル日本移民史料館(MHIJB、山下リジア運営委員長)はパンデミックに前向きに対応して、世界から見られるようにする新しい試み「バーチャル史料館」を23日から開始する。それに先立ち21日夜、オンラインでプレイベントが開催され、史料館関係者、来賓、スポンサー企業代表者ら約60人が出席し、概要の説明を聞き、新しい試みの開始を祝っ ...

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SC病院=石川レナト理事長が退任=手腕発揮し9年間で経営刷新=財務体質や院内環境改善

9年間務めた石川レナト理事長

 サンタクルス(以下SC)病院を運営するSC日伯慈善協会(石川レナト理事長)は3月15日の定期総会で、9年間務めた石川理事長(82)が退任し、第一副理事長だった佐藤マリオ氏(64)が新理事長に就任した。交代のあいさつのために、両氏は16日に来社した。  石川氏が理事長を務めた期間は2012年3月から2021年3月。理事長に抜擢さ ...

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【特別企画】新来シリア移民が見たサンパウロ=日本人と何が違って何が同じ?《5》=食にこだわり、日本に似てる?

トルココーヒーを煮出す鍋とおもてなし用のポット

アラブのコーヒー  アラブのコーヒーはブラジルよりも古い歴史があります。ブラジルはコーヒーの産地なのにおいしいコーヒーが少ないですね。  まず、イエメンはアラブ人のルーツの地であり、コーヒーの起源の地です。イエメンのコーヒー豆は良質です。  アラブ人は古くからコーヒーを知っています。残念ながら、現在のイエメンは多くの戦争に巻き込 ...

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特別寄稿=追悼文 大浦文雄さん=「レンガですか?」に集約された人生=聖市在住  大浦玄(編集部注=『子供移民・大浦文雄』著者)

 大浦文雄さんは、1924年10月21日香川県坂出市に長男として生まれ、4歳半の1929年3月に親、叔父、兄弟とともに『備後丸』に乗り5人の構成家族でブラジルに移住した。  サンパウロ州パウリスタ線サンタエウドーシア耕地に入耕。1930年にスザノ市に入り、1933年にモジ・ダス・クルーゼス郡コクエーラへ転耕。1935年スザノ郡ビ ...

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《記者の眼》本紙連載が韓国の学術レターに=ディアスポラ研究の李教授により

2016年にリベラだーデ地区を訪れた李教授(手前)と金進卓さん、筆者

 ニッケイ新聞で1月28日から2月26日にかけて連載された『アジア系コミュニティの今=韓国編』が、偶然の重なりで韓国でも紹介された。韓国慶北大学校社会科学研究院人文社会研究所の李埰文(イ・チェムン)教授が、今年2月26日に発行したニュースレターで、全て韓国語に“お色直し”してのお披露目となった。全38ページ・カラー、写真も多く興 ...

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特別寄稿=新移民の頃の事ども=サンパウロ市 村上 佳和

「行け行け南米新天地」のポスターを見て  八十歳を迎え、移住してより、六十年。世界中がコロナ禍で旅行も出来ず、外出も控えて、家でゴロゴロして居る今日この頃である。早くコロナが終息する事を祈りながら、暇にまかせて、新移民の頃を思い返してみよう。  高校最後の夏休み、進学か就職か、迷って居る時、日本はまだ貧しく鍋底景気と言われ、何時 ...

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特別寄稿=福岡からドミニカ、ブラジルへ=起死回生の人生で日本人魂磨く=戦後移民が誇る名経営者中桐廣文(続編)=カンノエージェンシー代表 菅野英明

 創業以来、48期48年間、連続黒字決算を誇る不敗の会社を築いたCCM do Brasil社と創業者の中桐廣文。先週の特別寄稿の続編となる本稿では、創業経営者としての姿と同時に、ブラジル中桐家の移住史、人生信条など、農業だけではない日系経営者がいることを伝えたい。 中桐と会社が評価される6つの理由  ブラジル全土の会社の中でも同 ...

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