ホーム | 文芸 | 刊行

刊行

『朝陰』490号が刊行

 俳誌『朝陰』490号が8月に刊行された。《道問へばマスクを外して答へくれ》(笹谷蘭峯)は、今どきの街中の風情をこっけいに歌ったもの。《家族のみマスクをかけてサンジョン祭》(有田キヨメ)からは、日系人のみが感染に気を使うカンポモウロンの様子が伝わる。《冬晴や孫に合わせてマスク縫ふ》(那須千草)もぬくもりが伝わる作品。《くしゃみす ...

続きを読む »

八木書店=400年前の「日葡辞書」刊行=リオで発見、原本を高精細カラーで

 古典や古文書の複製出版に取り組む八木書店(東京都千代田区)が3月30日、日本語にポルトガル語で注釈を付した『リオデジャネイロ国立図書館蔵 日葡辞書』=写真=を刊行した。400年前に日本に来た宣教師が、布教や信者の告白を聞くために参照したとされるキリシタン版辞書。ローマ字表記にした日本語を見出し語に、その意味や説明が文例付きでポ ...

続きを読む »

森で光る菌を先住民と見よう=アマゾン研究所の石川さんが絵本=4言語「ひかるもり」刊行

 日英ポルトガル語の3カ国語と先住民のニェエンガトゥ語による絵本『ひかるもり』(全64頁)が、昨年11月に刊行された。出版記念のイベントで2月25日~3月7日まで訪日していた、アマゾナス州都マナウスの国立アマゾン研究所(INPA)で研究員として勤める石川カズエ・ノエミアさん(47、三世)は、本紙の電話取材に応えた。  この絵本は ...

続きを読む »

松田潤治郎『ハチドリの歌』=自費出版文化賞特別賞を受賞

 松田潤治郎さんが2013年12月に埼玉で自費出版した「ハチドリの歌」が第22回日本自費出版文化賞特別賞を受賞した。その功績を讃えて昨年12月15日、東京千代田区のアルカディア市ヶ谷で表彰式が行われた。  松田さんは1970年から通算17年間ブラジルで生活した経験を持つJICAのOB職員。現在は横浜の海外移住資料館のボランティア ...

続きを読む »

徳力啓三著=『知っておきたい日本の歴史』=薄くて充実、無料配布中

 2014年からブラジル日本会議の会長を務めてきた徳力啓三さん(79、三重県)が、昨年1年間がかりで毎月講演および座談会をしてきた日本史の内容を、この度一冊の本にまとめて『知っておきたい日本の歴史』として出版、希望者に無料配布している。  「日本の教科書を半分に抜粋して読みやすくし、最新の研究成果を付け足したもの。2時間あれば読 ...

続きを読む »

ピンドラーマ3月号配布中

 コジロー出版のブラジル情報誌「ピンドラーマ」3月号が出版された。  美代賢志さんによる「ブラジル社会レポート」では世界的流行の新型コロナウイルスに対するブラジル国民の意識の低さを懸念する内容となっている。「開業医のひとりごと」では医師の観点からマスクの正しい使用方法など解説している。  その他「移民の肖像」や「せきらら☆難民レ ...

続きを読む »

人文研=10年ぶりに紀要を発刊=高知移民、満州引揚者ら考察

 サンパウロ人文科学研究所(本山省三理事長)は、10年ぶりとなる紀要第8号『人文研』(178頁)を昨年11月に発行した。人文研関係者や公募により寄せられた論文・研究ノートが掲載されている。若手研究員らが調査成果を定期的に発表していくことの重要性を訴え、再刊行の運びとなった。  内容は次の通り。▽寄稿論文「人文研前史―サンパウロ人 ...

続きを読む »

モジ入植100年史を刊行=サイトから無料でDL可

 コクエラ農業者協会とモジ・ダス・クルーゼス文化協会が、昨年9月15日に「モジ入植100周年式典」をサンパウロ州モジ・ダス・クルーゼス市のコクエラ農業者協会会館で盛大に開催した。記念事業の一環として昨年末、100年史『100 Anos da Imigracao Japonesa em Mogi das Cruzes』が発刊された ...

続きを読む »

「ピンドラーマ」1月号配布中

 コジロー出版のブラジル情報誌「ピンドラーマ」1月号が出版された。  加山雄二郎氏の「魔詞不思議なブラジル経済」では、昨年のブラジル経済的政策を解説。2020年はボルソナロ政権2年目。その経済の興味深い展望を考察している。その他「白洲太郎のカメロー万歳!」、イベント、飲食店、求人情報なども掲載。  同出版による、日本人のブラジル ...

続きを読む »

『ブラジル日系文学』第63号を刊行

 ブラジル日系文学会(櫻井セリア会長)が発行する『ブラジル日系文学』第63号(発行者=近藤アンドレ、編集者=中田みちよ)が11月に刊行された。同文学会が組織一新して、第2号目となった。  今号では、金沢大学の杉山欣也教授による、ブラジルにおける日本語文学の論文「《日本語文学の汽水域》日系ブラジル文学の現在」が寄稿されている。ブラ ...

続きを読む »