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東西南北

ニッケイ新聞 2007年12月12日付け

 ガリューリョス空港から十日一五時とアナウンスされていた、世界最大のエアバスA380の初飛行が一時間四〇分遅れた。また管制上の問題かと思いたくなる所だが、今回はイヴェントを企画したTAM社の乗客リストと乗り込んだ乗客数が合わず、チェックしなおしたための遅れ。総二階建てで、座席もゆったり。静かで快適と好評だが、いつからブラジル航空界で使うことになるかは?
     ◎
 今年、世界の七美景の一つに選ばれたリオのキリスト像。来年一月から四カ月かけて修復工事を行うと。カーニバルの時期も工事の最中となるが、改修費用は二〇〇万の見込み。リオのカーニバルのためには大統領が一万二〇〇〇レアルの支出を約束したというが、リオの、ひいてはブラジルの顔とも言うべきキリスト像はどこから経費が捻出されるのだろうか。
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 個人情報の漏れも困るが、弁護士試験の問題が漏れたり、高速道路を担当する警察官の採用試験の問題が漏れたりといった事件が続いている。リオの裁判所の職員採用試験でもと聞いては、真剣に準備してきた人の努力や、準備その他にかかった経費等、誰が償ってあげるのかと考えてしまう。サンパウロ総合大学の脚きり点が発表されたが、大学入試でも問題漏れで試験取り消しということがおきたらと考えると気が重い。
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 サンパウロ市議会で車のナンバープレートによる走行規制(ロディージオ)の拡大を決めたその日に、走行規制をはずす法案もともに承認されていたというが、市議たちが走行規制に引っかからないようナンバープレートに工夫。そんな小細工をするくらいなら規制をはずせばいいと思うのは庶民の考えだろうか。

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