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オーリャ!

 並み居るブラジル人報道陣が〃サッカーの神様〃を取り囲み、「ジーコ!」と大声で呼び捨てにして質問の順番を争う中、意を決して声を張り上げ、なんとか割り込んだ。
 「15年にわたる選手、監督としての日本サッカーへの貢献を振り返ってどう感じますか」。漠然とした質問だったが、手の届く距離の〃生き神様〃は真摯に答えてくれた。
 曰く「まだJリーグも無かった頃から、社会人リーグでプレーしてきた。一旦引退した身だったし、自分の経験を伝えて日本サッカーの発展に貢献する事を第一に考えてきた。選手だけでなく、運営スタッフにもプロとしてあるべき姿を伝えてきた」と強調。
 「ブラジルでは昔、サッカーが下手な人の事を〃ジャポネース〃と良くからかったものだが、今では言わなくなっただろ」。改めて〃神様〃に感謝し、心の中で手を合わせた。(規)

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