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ブラジル人の5人に1人は肥満

 TVのニュースで、ブラジル人の半数以上は適正体重を超え、2割は肥満である事と、肥満だと癌や脳血管障害(AVC)なども起こり易くなる事を話していた。8、9、10月と3カ月続けて癌やAVCによる知人の死を経験した後だけに、この話は耳に残った▼ブラジルの成人の2割が肥満との話は、保健省が昨年行い、4月に発表した電話アンケートの結果と一致する。06年は11・8%だった肥満者が16年は18・9%に増えた事は、それだけでかなりインパクトがある。しかも、糖尿病は5・5%が8・9%、高血圧も22・5%が25・7%に増えている▼先に挙げた知人3人は、癌、AVC、糖尿が原因で亡くなった。肥満者は年齢と共に増えるが、25~44歳でも17%が肥満である事や、ブラジル人の死因の74%は心臓疾患や血管障害と慢性的な呼吸器疾患、糖尿、癌が占める事などを考えれば、事の深刻さがより明確になる▼かつては食糧難や栄養失調が問題だったブラジルが、肥満や太り過ぎで悩むようになったのは、食生活の変化や運動不足が主因だ。物事が便利になると体を動かす機会が減り、加工食品の摂取量が増えればカロリーや塩分のとり過ぎが起こり易い。ストレスが溜まるとやけ食いする人などはなおの事、注意が必要だ▼肥満の人には骨粗しょう症や不妊、関節や腰などの痛み、皮膚の炎症、胃潰瘍といった問題も生じ易い上、問題は女性の方が深刻とも。やせている人にはやせている人なりの悩みや問題もあるのだろうが、適正体重になったら、生活全般が快適になったという証言も数多くある。全てにバランスが取れている事は難しいが、時折は生活全般を見直す事も必要だ。(み)

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