一世の高齢の患者はおおむね、症状をポ語で医師に正確に伝えることができない。難しいのである。子や孫をともなって通院しているのはそのためだ。子孫がいない人は、特に、医療保険サービスは、日本語がわかる医師がいる病院で受けたいと思っている。
もうひとつ、患者は、自分の日本語をよく聴いてくれる医師がいてくれればいい、と願う。医師が日本語をちゃんと話せるとなおいいが、そこまで期待はしない。まずは聴いてもらうと安心し、その分ストレスが消えていく思いがする。
「どうですか。聴きましょう、診ましょう」という雰囲気があふれていた医師が最近亡くなった。サンタクルス病院のDr大森アウグスト。患者の一人が悼んだ。「あなたの心臓は手術しても直らない。今のまま大事にしていかなくては、と言っていたのに、自分のほうが先に…」。(神)
05/3/30