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コラム オーリャ!

 今となっては、沖縄語がなくなったら嫌だし大切だと思う。五十四歳になる彼女は十二年間沖縄で生まれ育った。その後、祖母が住むブラジルへ移住。学校についていくために必死でポ語を覚えた。
 沖縄で通っていた小学校では一九八三年の沖縄返還に向けて「日本に帰ろう」という風潮があったそう。沖縄語を使うと「沖縄語禁止」という看板を一日中、首からかけなければならなかった。「それがあって、ブラジルに来た時も日本語を使うようにした」。
 今では日本語を忘れつつあり「全て中途半端だ」と、睡眠時間を削って勉強している。「日本人ともっと話したい」と言うので、沖縄出身の友達を紹介する、と答えると「沖縄の人じゃなくて日本人を紹介して欲しい」。ふと出た言葉に、今なおブラジルに残る沖縄と本土の心の壁を感じた。  (南)

 05/11/12