カランジルー暴動事件の高裁判決で、被告人のウビラタン大佐(当時)に無罪が言い渡され、物議を醸している。
地裁判決は、禁固六百三十二年だった。犯行の残虐性や判決内容についての是非は抜きにして、刑期だけを考えれば想像がつきにくい。
日系人弁護士に聞いたところ、死刑や終身刑がなく、一つの罪に対して量刑が加算されていくのだという。最大で約三十年刑に服せば、釈放されるのが慣習のようになっているらしい。
刑法はフランス刑法典の影響を受けて起草された。「自由・平等・博愛」の国は「文化国家」に死刑はふさわしくないと、八一年に廃止した。 逆にブラジルでは死刑導入が検討されたことがあったが、法案になったことはないという。 (古)
06/02/23