2006年5月18日(木)
「我々は、別にデカセギ反対ではありません」。伯日比較法学会の渡部和夫理事長は強調する。帰伯逃亡デカセギ問題というブラジル人の不祥事に関する問題が、政府レベルの交渉に上るに当たって、デカセギ自体に反対する風潮が再燃することを、心配しているようだ。渡部理事長は「このまま日本に居つくブラジル人同胞の生活向上のために、このような問題は早めに対策をたてねば」と語った。
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東京新聞によれば、群馬県内のブラジル・ペルー系学校の生徒を調査した結果、日本人よりも肥満が多い。ブラジル人校六校、ペルー系二校に通う五百五人を健康診断すると三三%が肥満となり、日本人の一九%よりも多い。男子では三五%(日本人二一%)、女子では三〇%(同女子一七%)と男子の肥満比率が特に高い。ブラジルでも過去三十年で肥満児の比率が三倍になったとの調査結果があった。その時の最肥満国は北米で二五%。単純比較するとそれより高い。デカセギ生活はけっこう恵まれている?
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ソラール・ド・マルケス・ホテル(イジエノーポリス区)は、第三世代向けの宿泊設備も整えている。社長はイタリア系。外国での需要増をみて、ブラジルに取り入れた。緊急ブザーや手すりを取り付けるなどして高齢者に快適な空間を提供している。老人ホームではないが、定住も可能だ。支配人の女性は「家族の方が旅行する時に、利用してくれれば」と話す。家賃(一人)は四千六百レアルから。需要が多くなれば、値段は下がっていくかも。