ニッケイ新聞 2011年1月29日付け
新事務所の購入が決定した県連臨時総会。投票方式の記名・無記名を決める多数決は21対18で、購入承認の票より僅差だった。無記名賛成者からは、「記名だと、議題が承認された場合、反対した人が後になって〃いじめられる〃のでは」と〃懸念〃を表明、出席者の笑いを誘う場面も。まさかいじめはないにせよ、折衷案として投票用紙は封印し、保管することになった。購入を決め、新たな一歩を踏み出した県連。残念に思われたのは、46しかない会員のうち6県が欠席したことか。
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毎日新聞によれば、日本のイオングループの社会貢献活動団体「イオン1%クラブ」が28日、リオ州水害の復興支援金として500万円をブラジル大使館に寄付したという。日本ではこのほか、ソフトバンクモバイル株式会社がブラジルとスリランカの洪水被害に対し同社携帯電話からの通話料金を義援金として寄付できる取り組みを今月から開始している。ブラジルでも日系団体による3トンの援助物資が被災地に到着。また、見舞金の受付けを続ける岩手県人会によれば、個人で1千レアルの寄付をした人もあったそうだ。
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フルッタ・フルッタ社(代表取締役=長澤誠)=東京都=は1月末からパラー州トメアスー移住地の森林農法で生産されたアサイを使った豆乳飲料の缶ジュースを発売する。日本全国のローソンなどのコンビニで購入できるという。先日は、同移住地のカカオを使ったチョコレートが明治製菓から日本で4月から発売されると発表されたばかり。当地の日系農協と日本企業が手を組んだ、このような環境重視の新製品開発は大いに歓迎したいところだ。次は聖南西の富有柿、サンタカタリーナ州ラーモス移住地の梨、バイーア州ペトロリーナのブドウなどを加工した製品はいかが。