ニッケイ新聞 2013年8月13日
25日の岐阜県人移住百周年式典にあわせ、同県のNPO「Mixed Roots×ユース×ネット★こんぺいとう」が、『岐阜県人ブラジル移住百年誌』を制作した。デカセギ子弟らが設立し、同じ南米出身の若者を支援する団体だ。
残念ながら実物はまだ見ていないが、この百年誌は「10歳の子供がわかる日本語で書かれ、ポ語翻訳もされている」という。大人向けの詳しい移民史はあるが、このような子供向けの本は聞いたことがない。それを読んで、興味を持つ子供が出てくるかもしれない。
デカセギ子弟が先人の歴史に加えて、自分たちが日本にいる理由を知ることで、自信を持てるようになってほしい—との願いも込められている。
県人移住開始から百年経った今、日伯両国の子供を繋ぐような本をデカセギ子弟が作った。それ自体が、とても意義深いことだ。(詩)