「世界平和を願う一日に」―。ブラジル広島文化センター(平崎靖之会長)は、『広島原爆死没者追悼法要』を6日午前8時から同センター(Rua Tamandare, 800, Liberdade)で行う。入場無料。
昨年5月のオバマ元米大統領の訪広を受けて、法要に加えて映画上映会を行い、現地の州立学校生徒を招待するなど、平和の機運を当地で盛り上げてきた同会。
今回は、南米浄土真宗本願寺(西本願寺)による法要の後、映画『黒い雨』(今村昌平監督)が上映される。原爆小説の代表作である井伏鱒二の小説が映画化されたものだ。
式典では、平崎会長と村上佳和副会長が今年5月に訪広した際、松井一實市長から預かった昨年度の『平和宣言』が代読される。また、長年に渡って訪日使節団を派遣して、広島で平和学習を行ってきた松柏・大志万学園の教員生徒らを招聘し、表彰を行うことも予定しているという。
案内のため来社した平崎会長と村上副会長は、「映画を見れば、広島で何が起きたのかを実感し、二度と悲劇を繰り返してはならないと痛感するはず。ぜひ沢山の人に来て頂き、平和を考える一日にしたい」と来場を呼びかけた。
問合せは、同センター(11・3207・5476)まで。
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オバマ元大統領の訪広を受け、昨年は159万3280人を上回る過去最多の来場者数を記録した広島平和記念資料館。今年4月には、2年8カ月をかけた改修工事で同館の東館がリニューアルオープン。原爆により広島の街が破壊された様子をコンピューターグラフィックスで表現した映像やタッチパネル式の情報板など、最新技術を用いた展示内容になったという。東館と入れ替わりに閉館となった本館は、来夏にオープンを予定しているが、来館者に原爆の恐ろしさを強く印象付けてきた「被爆再現人形」は撤去されるのだとか。リニューアルされた資料館がどのように平和を訴え続けていくのか、今後に期待したいところ。