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東西南北

4月1日(金)

 アモリン外相は三十日、イラクで拉致され現在行方不明のブラジル人ジョアン・J・ヴァスコンセロス氏の潜水夫証明書だけが返還されたと報告した。誰がどんなルートで同証明書を返還したのか、詳細については今後の調査に支障を来さないため、詮索しないよう外相が要請した。これだけでは生死の根拠にならないが、初めて連絡が取れたことが前進だという。
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 サンパウロ市が電力料金の支払いを滞納したことでエレトロパウロ配電会社は三十日、市関係機関の八十五カ所の送電を停止した。裁判所の暫定措置により送電は行われるらしい。電力料金の滞納はマルタ前市長時代に始まったが、送電停止はなかったとセーラ市長が憤慨した。市長はエレトロパウロ米国本社がサンパウロ市へ政治介入したとみるが、同社と滞納債務の決済交渉に望む意思はないと表明。
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 総合市場物価指数(IGP―M)は三月に〇・八五%と前月のほぼ三倍に跳ね上がった。サンパウロ市のパン屋の中には、小麦粉の値上がりを理由にフランスパンを〇・二五から〇・三〇レアルへ値上げするところも。アウキミンサンパウロ州知事は小麦粉とパンの流通税免税を約束したが、州財務長官協議会で承認されていないため値上げに歯止めはかけられなかった。