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東西南北

4月5日(火)

 ロメロ・ジュッカ社会保障相が差し出した幽霊農場の融資担保に続き、ロライマ州カンタ市の公共工事に水増し予算の山分けで、市長と業者の取引に同相が関わった疑惑が持ち上がった。押収されたテープに市長が業者に同相の取り分はと質問し、一〇%だと答えた部分がある。裁判所は同相の関与を立件できないと、審理結果を公表した。連警は最高裁の許可を得て、閣僚の犯罪捜査を行う。
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 集団殺人で注目を浴びているリオ市第十五軍警隊のロペス司令官は頑固一撤で定評があり、今年に入り三十人の悪徳警官を逮捕している。リオ市内には現在三万七千七百人の軍警がいるが、一九九九年から二〇〇四年まで、七百九十六人が追放されたり逮捕されたりしている。実に一週間に三人の割合。
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 サンパウロ市中心部コンソラソン通りのバールで、取り締まる立場にある市警がスロットマシンに興じていたことが明らかに。同バールは市警監察局のはす向かいにあり、客の多くは同局の警官。店員によると、警官らは店主と通じ合っており誰も摘発しない、監察局の近くで見つかる心配はないかとの記者の質問には、警官が見えにくい場所に機械を据え付けるようアドバイスしてくれたという。
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 縁故者を公務員として登用するのはブラジルの古い風習で、政治家の特典となっている。しかしこれに反対する市民の声が強まってきているため、サンパウロ州の各市では縁故採用を禁止する動きが出てきている。これまでにバーラ・ボニート市やジュンジアイ市が禁止していたが、新たにボイトゥーバ市が三十日に市条例で禁止した。他の市でもNGOなどが急先鋒となって議会に働きかけている。

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