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6月24日(金)

 二十三日付け本面で、エスタード紙に掲載された聖総領事館窓口の対応を批判する読者投稿を紹介したが、それを読んだ本紙読者からも「自分も同じような目にあった」との電話が寄せられた。サンパウロ市在住の金親豊さんは「まるで罪人扱いでした。酷すぎます」と憤る。先日、地方に住む友人の息子がビザを申請したいというので案内したら、五十歳ぐらいの白髪の日系女性職員から感じの悪い対応を受けたという。
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 金親さんはビル入り口で身分証明書を提示してから査証班のフロア―に上がったにも関わらず、その女性職員は「あなたはこの人(知人の息子)とどんな関係ですか? 一緒に上がってはダメ! 身分証明書を見せなさい」と迫ったという。「まるで悪いことをしているかのように絞られましたよ」と振り返る。「他の職員はとても対応がいい。でも彼女のおかげで領事館全体のイメージが悪くなって残念」。
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 カンポス桜ホームの桜の成育が、順調だそうだ。俗に「桜切るばか、梅切らぬばか」と言う。施設長が数年前、景観を維持するため鉄則を破って樹木を切り、経営委員会と関係をこじらせた。専門家の話によると、皮肉にも手を加えた後に花がよく咲くようになったという。この施設長は援協を離れ、その姿をみることはない。結果的に、判断は正しかったことになるが……。
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 川上淳グァタパラ文協会長が、先月末小泉首相と会った際、「百年祭にはグァタパラへ来て下さい」と招待。首相は「行く、行く」と二度言ったそうだ。川上さんは、その場の雰囲気から、返事はリップサービスでない、と感じ、実現を期待している。首相は、その時点、政府の役職は何だろうか。元首相として「特使」にでもなるだろうか。