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東西南北

2005年10月21日(金)

 マット・グロッソ・ド・スル州の口蹄疫の影響がサンパウロ市のインフレ指数に表れ始めた。経済研究所(Fipe)が十九日に発表したデータによると、今月二週目の牛肉の平均価格は一週目と比べ四・六%、前月同期比で七・八%上昇。ジェトゥーリオ・ヴァルガス大学が同日発表した十月の総合物価指数(IGP―10)も主に燃料価格の上昇を理由に、プラス〇・四八%と五カ月続いたデフレからインフレに転じた。
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 ブラジル地理統計院(IBGE)によると、九六年から〇三年までの間に、法人登録のある企業に勤務する従業員の平均賃金が、五九〇から五二五レアルへ一一%減少した。高金利などによる経済の低成長に加え、工業部門からサービス部門への雇用の移動、業務の外注化、中小企業の雇用増を同院は理由に挙げた。
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 サント・アンドレ市で十九日、二十四歳の青年が学校に向かう途中、軍警のパトカーがはねた水たまりのしぶきがかかったのに腹を立て、指を立ててののしったところ、いきなり左肩を撃たれた。同じパトカーで病院に運ばれた青年は重傷。撃った警官は青年が銃を抜いたと思ったと弁解。
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 サンパウロ州マリンケ市の病院前で十六日夜、二歳の女児が放置されているのを看護師が発見し保護、その二日後には女児の両親が自宅内で射殺体となって発見された。被害者の家からオートバイが無くなっており、女児はそれで運ばれたとみられる。女児の両親は今年二月に隣町で男女二人を殺害した容疑で手配されており、現場が荒らされた跡もないことから、殺害の動機は復讐とみて警察は捜査している。

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