ニッケイ新聞 2007年11月08日付け
日本の文部科学省は、全国の公立小中高校で外国人生徒が増加傾向にあることから、日本語教育の支援に乗り出すことになったと読売新聞が五日付けで報じた。今までは地方自治体が独自に日本語と外国語双方が堪能な非常勤職員を雇用してきたが、今後は文科省が財政的に支援し、授業の通訳や指導教室の拡充を実現するもの。二〇〇八年度の概算要求で十九億六千万円を計上し、同年度中に約千六百人を配置する予定。デカセギ開始から二十年、今まで地方に任せっきりだったが、ようやく政府が重い腰をあげた。バイリンガル教員の中には、かなりの数の日系人がはいるのでは。
◎
大手スーパーのポン・デ・アスーカルが今月五日、日系の大手食品卸売りチェーン「アサイ(Assai)」の店舗の六割、十四店を取得した。エスタード紙の報道によれば、買収額は二億八百万レアル。店舗の経営管理には今後もアサイ社があたる。ポ社は来年にかけ、さらに十五から二十の卸店を開く計画という。
◎
静岡新聞によれば、静岡県掛川市でこのほど、同市の海岸から三十トンの砂を無許可で採取したとして県内在住のブラジル国籍者が逮捕された。警察の調べによれば男性は、採取した砂を自身経営の飲食店の庭に敷き詰め、ブラジル式のイベント「ルアウ」を開催する計画だったとか。いくら祭りのためとはいえ…