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東西南北

ニッケイ新聞 2009年3月3日付け

 米国の大手保険会社AIGが第4四半期に六一七億ドルという大型赤字を計上し、〇八年純損失が九九三億ドルと発表したことで、三日の証券市場は世界的に大揺れ。米国政府は同社に三〇〇億ドルの支援を決めたが、アジア、欧州はもちろん、ブラジルのボヴェスパも一四時二〇分現在四・二八%下落し、三万六五五〇ポイント。三月初日の取引がこれでは、先が思いやられそうだが。
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 二月二十八日付伯字紙に、ペルナンブコ州で、九歳と十四歳の娘が継父に脅かされて三年にわたる性交を重ね、九歳の少女が双子妊娠の記事。痛みを訴えて連れて行かれた病院で確認された妊娠は、少女の年齢や双子故に危険が伴い、細心の注意を払う必要があるという。今年だけでも、実父からの被害に遭った七歳の少女や七歳の少女と十歳の少年の兄弟、十九歳の兄からの被害に遭った六歳の少女など、信じ難い話が何件か。サンパウロ州カタンドゥーバでは、二十四人の少女達が児童趣味の医師と関係するモトボーイらを認定との報道もあり、小さく弱い被害者達はある意味で無数。大人のエゴにより、幼い魂と肉体に刻まれている傷は大きく深い。また、サンパウロ市バラ・フンダの私立大学では二月二十八日朝、一年生の女子学生が武器を持った男性に襲われるという事件も。
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 〇八年統一選挙で当選取消となった全国の市長の内、七市の市長再選挙が一日に行われ、失格となった市長の奥さんが当選した所も。四月までには別の一四の市で再選挙が行われる予定。
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 三月にしては暑かった一日に、サンパウロ市では今年最高で、三月の気温としては観測史上初の三四・一度を記録。三五度の予想が出ていた二日は?

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