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2015年10月27日の記事一覧

終戦70年記念=『南米の戦野に孤立して』=表現の自由と戦中のトラウマ=第20回=元親日派ブラジル人ゆえの岸本攻撃

マリオ・ボテーリョが編集責任者をしていた戦前の雑誌『文化』の表紙(移民史料館)

 DOPS調書には『戦野』の翻訳をした「マリオ・ボテーリョ・デ・ミランダ」が書いた翻訳者所感が書かれた報告書(48年4月22日付)も挟み込まれている。 いわく《この本には疑う余地もなく、主に戦争中において祖国(日本)から孤立してここで苦しむ日本人への圧迫、ブラジルでの残酷さへの警告に加え、批判的な意見や表現が見られる》とし、まえ ...

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出場申し込み8日まで=第45回日系ゴルフ大会

参加を呼びかける西尾、近沢両氏

 日系ゴルフ連盟(近沢宗貴理事長)が主催する『第45回ブラジル日系ゴルフ大会』が14、15の両日、サンパウロ州のアルジャーゴルフクラブ(Estrada dos Vados, 2000)で行われる。ニッケイ新聞など後援。出場申し込みは8日まで。 36ホールの合計スコアで勝敗を競うストロークプレー方式。男女、年齢、レベル別に大使、総 ...

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コロニアかるた会、1日

 コロニアかるた会(橋浦行雄代表)が来月1日昼12時半から、鳥取交流センター(Rua Dona Cesaria Fagundes, 323, Saude)で定例会を開く。会費は一人5レアルで一品持ち寄り。

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大耳小耳

 沖縄出身の夫婦が営む東洋街のカラオケ居酒屋「ちから」が、9月末から閉店している。夫婦が永住帰国したためで、常連客は「もうブラジルには戻ってこないかも。再開の可能性はすごく低い」と寂しげな声。2012年にはスナック酒場「つがる」も店じまいしており、かつてあった東洋街の活気も薄れつつあるのは寂しい限りだ。     ◎ 外務省外交史 ...

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輿石東副議長が来伯=議員間交流など目的に

史料館を訪れた輿石副議長(左)ら

 ブラジル上院議会からの招待を受け、輿石東参議院副議長(民主党)らが6~10日、当地を訪れた。議員間交流や、16年リオ五輪から20年東京五輪への関係深化などが目的。同副議長にとっては02、09年に続く3回目の来伯で、今回は吉田博美(自民党)、榛葉賀津也(民主党)の両参議と共に訪れた。 サンパウロ市では10日、慰霊碑を参拝し移民史 ...

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第44回ふるさと巡り=メキシコ、交流と歴史の旅~榎本殖民地を訪ねて~=(4)=クエルナバカの大聖堂=意外な日本との繋がり

メキシコ国立自治大学・中央図書館の壁画。世界最大規模とあって圧倒される

 小雨の降る中、一行はメキシコ国立自治大学(UNAM)へ。1551年創立で、わずか4カ月前に創立されたペルーのサンマルコス大学に次ぐ南北アメリカで2番目に古い大学だ。三人のノーベル賞受賞者を輩出している。 アステカやスペイン植民地時代の歴史が巨大な壁画で表現されている中央図書館が有名だ。約40の研究所や博物館、学部の建物があり、 ...

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父の遺志を遂行した金城郁太郎の移民物語=上原武夫=(7)

郁太郎夫妻とその家族、サンパウロ市に移転

土地の測量――小禄村役所時代の体験を生かして どうせ沖縄には帰らぬ覚悟で移住した。この国で幸せを掴むのだ。郁太郎はこの国こそ我らの国と心の底から誓っていた。 そんな生き甲斐を感じた郁太郎家に5男ジョージいさおが誕生、二世交ざりの9名家族になった。小学校終了後はオリンピアの町に住み込みで教育させ、ポルトガル語も不自由を感じない生活 ...

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明治3年=バイーアで切腹した日本人=海軍のエリート候補生=薩摩武士の前田十郎左衛門=後輩に山本権兵衛、東郷平八郎

腹を十字、ノドまで自刃 ブラジルに最初に足を踏み入れた日本人は、1803年にサンタカタリーナ島にロシア軍艦で着いた若宮丸の漂流民4人であったが、彼らは通過しただけだった。最初にブラジルの地に「骨を埋めた」日本人は、1870(明治3)年にバイア湾で見事な割腹自殺を遂げた薩摩武士の前田十郎左衛門であった。日本に軍艦すらない時代に、な ...

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公的権力の暴力の文化に終止符を

セー大聖堂の入り口に掲げられたヴラジミル氏追悼集会の案内(Roberto Parizotti/Secom CUT)

 公的権力による暴力の文化は変わるべきだ―。25日にサンパウロ市セー大聖堂でイヴォ・エルゾギ氏が語ると、会衆からは拍手が起きた▼イヴォ氏は、軍政下の1975年10月25日に拷問死したヴラジミル・エルゾギ氏の息子だ。ヴラジミル氏はユーゴスラビア生まれで本名はヴラッド。ブラジルでは違和感があり、ヴラジミルと署名し始めた帰化人で、クル ...

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日伯外交120年周年と移住=両国側の思惑と条約締結=日清、日露戦争との関係は=1879年に最初の気運

「日本国及伯剌西爾合衆国間修好通商航海条約」(調印書、外務省外交史料館より)

 日本とブラジルは1895年11月5日パリで、曾禰荒助駐仏日本公使とガブリエル・アルメイダ(Gabriel de Toledo Piza e Almeida)駐仏ブラジル公使が「日伯修好通商航海条約」(「日本国及伯剌西爾合衆国間修好通商航海条約」)を調印して外交関係を樹立した。1897年2月に批准書交換が行われ、リオ州ペトロポリ ...

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