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東西南北

 ジウマ大統領に対する大統領罷免請求を遂に受理し、動き始めたエドゥアルド・クーニャ下院議長だが、国民の反応は冷ややかなものだと言わざるを得ない。先月末に行われたダッタフォーリャの世論調査では、「クーニャ議長は辞任すべき」の意見が81%で、「すべきでない」の7%を大きく上回っている。これは「ジウマ大統領の罷免手続き開始を支持する」の65%をも上回っている。また、国民の中で実際に大統領罷免が起こると考えている人は36%のみだ。昨夜のネットでの国民の書き込みにも、「ブラジルではなく自分を救うため」「国の品位を下げている」との意見が目立った。しらけムードだけが残るのか。
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 サンパウロ市地下鉄やCPTMの駅に常設されているビリェッテ・ウニコの課金用の自動サービス機で、使えないものが増えている。アゴラ紙によれば、今週に入り、61駅中20駅の機械が使えない状態になっている上、ドン・ペドロ・バスターミナルでも9台中8台が使えなかったという。関係者の証言によると、先週末に同機から金を盗もうとした強盗がいて、システム異常を来たしたためとか。サンパウロ市交通のひとつのウリでもあるサービスなので、市には早急に解決していただきたいが。
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 ここ最近、本紙でも頻繁に、北東伯を中心とした小頭症児の話題を取り上げているが、その影響はサンパウロ州にも及んでいる。サンパウロ州ではまだ、州内で感染したジカウイルスが原因とされる小頭症児の誕生は確認されていないものの、薬局では虫除薬を求める妊婦が急増しているという。妊娠期間は長いため、恐怖も倍増だ。