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 年明けから刑務所内での虐殺騒動でブラジルを震撼させ続けているサンパウロ州の犯罪集団、州都第一コマンド(PCC)について、10日付アゴラ紙が、虐殺現場のひとつとなったロライマ州では、PCC構成員の数がこの3年間で約20倍になったと報じた。13年は50人ほどだったが、それが現在では1千人を超す勢力となっているというのだ。PCCや、リオ州を拠点とするコマンド・ヴェルメーリョは北部や北東部への勢力拡大を図っており、現地勢力との抗争や両者の争いも増えた。ロライマでは刑務所内のPCC構成員が約800人で、刑務所外にも150~200人いるという。同地域では経済成長に伴い、麻薬密売も増えていたが、その皺寄せの一つと思うと複雑だ。
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 就任早々、積極的に活動しているジョアン・ドリア・サンパウロ市市長だが、街の清掃を活性化させる「シダーデ・リンダ」は目玉政策の一つだ。このキャンペーンは宣伝活動も活発で、7日からはパウリスタ大通りにある14のバス停のうち11に、広告スペースを全て使ったキャンペーン・ポスターを貼り始めた。なお、この宣伝費用は二つの企業からの寄付で賄われ、市役所の負担はゼロというのが、企業家出身のドリア氏らしい。
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 9日夜、サンパウロ市一帯に強い雨が降り、カンポ・リンポをはじめ南西部では冠水も起こった。この雨のおかげで、これまで降水ペースの遅かったカンタレイラ水系も1日に40ミリの降水を記録し、月間平均降水量ペースになってきたが、この日だけで90ミリ降ったグアラピランガでは、現時点の月間降水量が既に200ミリを超している。

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