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東西南北

 5日、ブラジル代表はボリビアの首都ラパスでサッカーW杯南米予選を戦ったが、0―0の引き分けに終わった。試合自体は一方的に攻めていたが、相手キーパーのランペが枠内に入っていたシュートを11回セーブする神がかり的な活躍を見せ、ゴールを割ることができなかった。だが、それ以上にチッチ監督は、セレソン・イレヴンの動きが予想以上によかったとほめた。というのも、ラパスは高山地帯で酸素が薄く、セレソンは伝統的にラパスが苦手だ。それもあり、同地では1997年以来、20年も勝利がないという相性の悪さで知られ、試合が終わるとイレヴンは酸素吸入器に張り付く状態に。既に予選通過済みでよかった。
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 4日午前6時頃、大サンパウロ市圏サンベルナルド・ド・カンポで55歳の女性教師スエリ・ペレグリン・カプローニさんが強盗に襲われ、3発の銃弾を浴びて殺された。事件当初、スエリさんは車内で友人夫婦と語らっており、横から来た強盗の接近に気づかなかった。夫婦は携帯電話などを盗まれ、車を降りたが、スエリさんは車を降りず、抵抗したため、腹部や背中などを撃たれて亡くなった。スエリさんは癌患者の子供を援助するボランティアの教師だった。
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 5日付本紙でも報じた、ピアウイ州の刑務所の強姦犯の房で寝泊りした13歳の少年の父親が5日、同州の警察に逮捕された。父親は自分も刑務所にいた時に強姦犯と知り合ったが、「強姦犯だったとは知らなかった」といい、「子供が寝泊りしても問題はなさそうだった」と語っている。一般的な常識が通用しない父親だったのか。