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東西南北

 「本のビエンナーレ」で、男性同士のキスシーンのある漫画の撤去を命じ、「検閲行為だ」として世界的な話題となったリオ市のマルセロ・クリヴェラ市長が16日付のフォーリャ紙のインタビューに答えた。市長は「福音派というだけでマスコミに偏見を持たれている」とし、自分の判断が誤解されていると主張する一方で、「同性愛に関係なく、不適切な会話まであった」と自らの正当性を説いた。その一方で、「一個人としてなら、あのキスの絵は問題だ」「3人の子の親としてショックを与えたくない」と、いかにも福音派的な価値観の受け答えも。この問題に関しては今後も平行線のままか。
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 13日、リオ南部のフルミネンセ海岸部で、軍警のフィリペ・アラウージョ・デ・アシス氏が拷問を受けた後に殺害されているのが発見された。市警によると、拷問、殺害を行ったのは3人組の男で、加害者のひとりの恋人が「アシス氏は強姦を犯した」との噂を流したために、アシス氏を拷問、射殺したという。現時点で逮捕されているのは1人だけで、恋人も責任を問われるか否かは明らかにされていない。強姦の噂の真偽以前の問題だが、仮に嘘であったならば大問題の事件だが。
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 15日のサッカーの全国選手権。サンパウロは本拠地モルンビでのCSAとの試合を1―1で引き分けたため、試合後、応援団がスタジアムの入り口に集まってチームに抗議行動を起こす混乱が起きた。CSAは今年32年ぶりに1部に昇格。現在も降格争いをしている相手ゆえ、「勝てないことなどありえない」と思い込んでいたか。