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東西南北

 ここ数日はブラジルでも、国内のニュース以上に、タリバンがアフガニスタンを制圧したというニュースが話題となっている。この件に関しては、米軍が撤退を表明して以降、タリバンが急速に支配地域を拡大したことや、テロとの戦いが振り出しに戻ったことなどから、右派寄りの人がバイデン政権を責めたりして騒ぐ傾向が見られるが、それはブラジルも同様だ。中でも注目されたのはカルラ・ザンベッリ下議で、16日「ボルソナロ大統領なら世界をタリバンから救ってくれる」と発言して話題を呼んだ。もっとも、その大統領はコロナで世界第2位の死者を出し、支持率急落の中、選挙の話ばかりで、現在は最高裁や議会と喧嘩している最中。ひとつの国でさえ分断させている印象なのだが。
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 今日18日から、サンパウロ市では未成年へのコロナワクチンの接種がはじまっている。市によって接種の段取りが異なるが、まずは16〜17歳の慢性病(基礎疾患)を持った人からはじまり、9月12日頃までには一般の12歳までの接種を終える見通しだ。国外からはデルタ株で子供の入院数が急増している話なども聞くので、いっそのこと小学生以下の子供たちへの接種も願いたいが、それには法的手続きが必要だし、12歳以上への接種が許可されたワクチンはファイザー社製のみ。コロナバックは対象を3歳にまで下げるよう嘆願している最中だ。
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 今年のサッカーのリベルタドーレス杯は、うまくいけば、ベスト4がすべてブラジル勢になる可能性がある。パルメイラスとサンパウロが準々決勝であたり、最低一枠が保証されているのに加え、今日、準々決勝のあるフラメンゴ、アトレチコ・ミネイロの両チームもそれぞれ第1試合は勝っている。明日試合のあるフルミネンセも含めて、勝敗が気になるところ。