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第64回パウリスタ・スポーツ賞=10月30日に文協で授賞式=栄誉、文化、社会功労3部門新設

『第62回パウリスタ・スポーツ賞』授賞式で開会あいさつする高木ラウル社長

『第62回パウリスタ・スポーツ賞』授賞式で開会あいさつする高木ラウル社長

 『第64回パウリスタ・スポーツ賞』授賞式が10月30日(土)午前10時から、ブラジル日本文化福祉協会ビルの大講堂(Rua São Joaquim 381, Liberdade, São Paulo)で行われる。昨年は新型コロナ禍のため中止せざるを得なくなり、今回は2年振りの開催。ニッケイ新聞社(高木ラウル社主、蛯原忠男実行委員長)主催、野村アウレリオ・サンパウロ市議会議員が後援。今回から『スポーツ賞』に加えて『日系人栄誉賞』『文化賞』『社会功労賞』が新設され、該当者を授賞する。賞状(プラッカ)には『サンパウロ市章』が刻印される。入場にはワクチン接種完了の証明書を提示する必要がある。

【本文】
 『パウリスタ・スポーツ賞』は1956年に旧パウリスタ新聞創刊10周年の記念事業として設けられた。同年『パウリスタ文学賞』『パウリスタ農民賞』も併設、授賞された。だが農民賞はすぐに廃止され、文学賞はその後長く続いたが、その後コロニアの高齢化とともに資金不足となり消滅した。
 同賞新設当時は、スポーツ振興によって勝ち負け抗争で荒れた日系社会の融和を図る目的があった。現在、猛威を振るっている新型コロナ禍の中でいち早く復帰したのがスポーツ界であったように、パウリスタ・スポーツ賞は息長く生き残り、種目も増えて発展している。
 相撲と野球を中心に始まった『スポーツ賞』は現在、17種目にまで増えている。ポルトガル語でABC順に、陸上、野球、ゴルフ、ゲートボール、柔道、剣道、健康体操、古武道、マレット・ゴルフ、パーク・ゴルフ、ラジオ体操、リズム体操、ソフトボール、相撲、テニス、卓球。ノーバ・バンデイランテ射撃協会の山本恒夫会長が高齢のため休会していたが今回は復活した。
 最大の後援者であった下本八郎元聖州議会議員が6月21日亡くなったため、授賞式開催が危ぶまれていたが、あえて決行することになった。例年会場となっていた聖市議会貴賓室は、コロナ禍のため使用許可が下りず、授賞会場を文協ビルに移す。条例に乗っ取って『マスク着用』『社会的距離の保持』、会場入り口での『体温測定』が厳守される。
 今回からは『スポーツ賞』に併せて、人格的に優れて人々に敬愛され、ブラジル国民と日系社会に希望を与え、その発展に顕著な業績を残された人に贈る『日系人栄誉賞』、文学・音楽・美術・工芸界などで貢献された人に贈る『文化賞』、政治・経済界・福祉面などで貢献のあった方に贈る『社会功労賞』を併設し、表彰する。
 当日は本賞最大の後援者であった故下本八郎元聖州議会議員(6月21日永眠)の追悼ならびに同氏への『第1回日系人栄誉賞』授賞も行われる。

 

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