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高齢者ケア―を優先=友好病院次期院長=別府さん語る

健康広場

2005年12月14日(水)

 「ライト食品」は一般の商品に比べて、特定の栄養素やカロリーを最低二五%減らしたもの。一般消費者向けで、糖尿病・高コレステロールなど特定の患者をターゲットにしていない。
 カロリーを縮小させるためには、炭水化物・脂肪・プロテインの含有量を抑えることが必要になる。塩分を控えた食品(sal light)は、カロリー量に変化を与えない。
 ただし、「ライト食品」で栄養素が少ないからといって、量を採り過ぎると、元の木阿弥だ。
 サンパウロ日伯援護協会の栄養士、足立エレーナさん(二世)によると、ダイエットとライトの食品を誤解すると危険が大きいのは糖尿病患者。ライト食品に糖分が入っていないと、勘違いしている患者が少なくない。
 「ライトだったら大丈夫だと思って飲食し、病状が悪化したという人をこれまで結構みてきました」。
 糖尿病患者は人工甘味料(adocante)だけ賞味でき、炭水化物(carboidrato)・砂糖(acucar simples)の入っているものは許されないという。
 高血圧患者の場合も、例えば塩分控え目の醤油だからといって、ライト醤油を多分に摂取するとやはり血圧が上がってしまう。 
 「ダイエット」という言葉には、病的なイメージが強い。そのため消費者が購入を敬遠してしまう傾向がある。
 売り手も販売を伸ばそうと、本来なら「ダイエット」と表示しなければならない商品を「ライト」と表示することも。「ダイエット」は製造・販売に当たって「ライト」よりも条件が厳しいので、消費者の健康に与える影響は少ない。
 栄養士ら関係者の間で、もっと柔らかい表現にしようと「ダイエット」を「栄養指導(orientacao nutoricional)」に置き換えるようにしているという。
 足立さんは「食品のラベルをよくみて、自分の健康状態に合ったものを選ぶように心がけてください」とアドバイスしている。

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