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魚屋さんの入り知恵=ガロッパが旬

グルメクラブ

10月3日(金)

 リベルダーデ区ガルボン・ブエノ街の魚屋さん、三木宗三郎さんが「いまおろしていて脂がある」と言い切る魚は、ガロッパ。
 日本では幻の魚として珍重されるあのクエ(注※スズキ科ハタ亜科)の系統にある、と三木さん。食通の間ではクエという名前を聞くだけで生つばを飲み込むほど別格の一品だ。フグやタイよりも美味とされる。
 あっさりとして、まろやかな甘味、脂のある魚なのに淡白でくさみがない―などの特徴は確かにガロッパにも共通する。「小ぶりの物は煮付けに、中型だったら刺身にし、残りは鍋にしたいね」
 もしクエを日本で買えば浜渡しで一キロ一万円は下らない、そう。三木さんのところでガロッパは一キロ・十八レアル。庶民でも十分「クエ」る魚だ。
 今晩はガロッパで一杯―。ブラジルにいる幸せを実感しよう。