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東西南北

12月3日(金)

 サンパウロ市で七件以上の盗聴行為が、裁判所のニセ判事の偽造許可書により行われていた。盗聴はスーパーの店長や支配人、事業家などの電話が標的。目的は産業スパイ活動。依頼を受けて盗聴装置を設置したのは、警察当局の幹部かつ警備会社を経営する職員で、電話会社の職員も加担した。タボアン・ダ・セーラ署やオザスコ署、グアルーリョス署など、検察局の目が届かない署が根城だった。
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 最高裁は一日、不正蓄財で告発中のジャデル・バルバーリョ下議(PMDB)の起訴を認めた。同下議のパラー州知事時代に犯した公金横領と公職の職権乱用の罪が問われている。起訴要請はフォンテレス検事総長から行われ、最高裁は満場一致で受理した。同下議は初犯で前科もなく、刑事判決を免れる可能性があったため採られた措置とみられている。
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 サンパウロ大学入試基金(Fuvest)は一日、先月二十八日に実施した一次試験の数学の問題に出題ミスがあったとしてその問題を無効とした。四角すいの底面積を正方形とするところをひし形とし、解答が複数となったため。試験全体のできが非常に良かっただけに今回のミスは残念と受験関係者らは話している。
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 サンパウロ市交通技術公社(CET)によると、十一月最後の週末にサンパウロ市を襲った集中豪雨のため、一日午後時点で市内の路上には十八カ所以上で陥没や穴が発生し、交通の障害となっているという。陥没の多くは老朽化した下水道の破裂が原因。陥没により片側通行止めとなっているノーヴェ・デ・ジューリョ大通りは、三十日夜にまた別の陥没が発生したが、十二日までには開通する予定とのこと。

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