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東西南北

2006年9月13日付け

 新興国九カ国の中で、ブラジルは輸入関税の平均が一〇・八%と、ロシア(九・八%)、中国(一〇・四%)に続き関税が低いことが全国鉱業連盟の調査で判明。しかし、五%未満の欧米諸国よりは高い。
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 フォルクスワーゲンと労組は十一日、サンベルナルド工場の従業員一万二四〇〇人のうち、三六〇〇人の解雇を段階的に進める計画に合意した。今月から二〇〇八年末まで十一段階に分けて実施。補償金が当初の解雇計画より増額される。
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 リオデジャネイロ州保安局が銃器密売CPIに提出した報告書で、同州を拠点とする犯罪組織コマンド・ヴェルメーリョ(CV)とサンパウロ州の州都第一コマンド(PCC)の二大組織が、持ちつ持たれつの良好な関係を築いていることが明らかになった。CVはサンパウロ州を銃器の「倉庫」として利用、PCCはCVが手をつけないリオ州の都市で勢力を伸ばしているという。
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 サンパウロ市北部パラーダ・デ・タイパス区で婦女暴行を働いていた青年が十一日、近くのファベーラの住民にリンチされ死亡した。住民らは青年を電柱にしばりつけて火を放ったという。匿名の通報を受けて警察が焼死体を発見。十一日時点で加害者らも青年の身元も不明。
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 気象観測所によると、サンパウロ市では十一日に北部地区で最高気温三一・九度を観測、三二・九度を記録した今年三月六日以降最も暑い一日となった。暖気団が流れ込んだためで、南部のリオ・グランデ・ド・スル州カンポ・ボン市でも気温は三四・六度にまで達した。サンパウロ市の暑さは十五日ごろまで続く見込み。

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