ニッケイ新聞 2008年3月26日付け
サンパウロで最終日を迎えた「荒馬座」の公演。宣伝期間が短く、客の入りが心配されたが、フタを開ければ文協講堂は満員の盛況だった。
二十一日のイビウーナ公演にも、聖南西地域のあちこちから沢山の人が訪れていた。どちらの会場でも、磨かれた太鼓と笛の技、歌や踊りに、来場者からは「やっぱり(本場は)違うね」という感想が多く聞かれた。
サンパウロ市の来場者も話していたが、「一回だけではもったいない」という印象。日系人の少ないジョインビレで数千人が訪れたことを考えれば、もう一カ所、広くブラジル社会に向けた公演があっても良かったと思う。
もう一つ言えば、ちょうどサンパウロ市公演の前日には、サンボードロモで千人太鼓の練習が行なわれていた。この機会に、各地で太鼓を楽しむ子供たちに日本のプロの技を見せてあげてほしかったな、とも思った。(ま)