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東西南北

ニッケイ新聞 2012年3月3日付け

 3月に入ったのに暑い—。1日午後4時、サンパウロ市では3月の気温としては1943年の観測開始以来最高の34・3度を記録した。2008年10月15日に記録された34・5度以来という高温をもたらしたのは、乾燥した暖気。サンパウロ市では同日午後の湿度が30%を割り、異常乾燥注意報も発令された。こういう時は戸外での運動は避けた方がよく、水分を多めにとる、濡れタオルなどを置く、エアコンの使用は避ける、入浴は短めにして忘れずに保湿するなどの注意が必要。カーニバルが過ぎたら寒くなるの言葉も今年は不発か。
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 2月28日にサンパウロ市北部のスーパーの買い物用手押し車に生後2カ月の赤ちゃんを置き去りにした母親が1日に判明、少年院に送られる。ボリビア奥地の小さな町にいる甥との間の子供で、恥ずかしくて捨てたが後悔しているという母親は15歳で、ブラジルに来て6カ月。
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 1日午後、サンパウロ動物園に熊のディンゴとベンガル虎のトムとヴォタン、1頭のダチョウと4頭の猪、1頭のバーバリーシープ(角の長い羊の一種)の計8頭が到着した。この動物たちは、昨年12月に国立再生可能天然資源環境院から閉園命令が出たサンタカタリーナ州の私立動物園から、サンパウロ市に引越しとなった。サンタカタリーナの動物園のとき以上にサンパウロ州民から愛される動物になることを期待したい。