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「新聞」と言えば「将棋」=ブラジルの将棋大会

 新聞社と将棋の関係をご存知だろうか。日本の将棋界の7大タイトル戦のメインスポンサーは全てが新聞社。当地で1949年から続く「全伯将棋名人戦」を企画したのも本紙の前身である「日伯毎日新聞」。新聞社と将棋は縁が深かいのだ。

 ということで5月25日、ブラジル日本将棋連盟(川合昭会長)主催「第42回王将戦」と6月1日、ジェームス・M・トレドさん主催「第4回子供王将戦」に行ってきた。
 まずは「第42回王将戦」の様子から。

会場の様子

会場の様子

 最盛期には全伯から350人もの参加者が集まったという同大会も現在は参加者が22人にまで減少。後継者不足と高齢化は日系社会における大きな問題だ。

優勝した吉田さん

優勝した吉田さん

 優勝したのは写真中央の吉田国夫さん(75、二世)。「優勝は嬉しいけど参加者の少なさが心細いね」と少し寂しそうだった。
 続いては「子供王将戦」。今大会には9歳から18歳までの24人が参加。

 日系人の子供が多いが約3割は非日系人。チェス名人ジェームスさんのチェス教室に通う子供たちだ。ジェームスさんはサンパウロ将棋普及協会副会長を務めるほどの将棋好き。王将戦でも準優勝した。

チェス名人でもあるジェームスさん。

チェス名人でもあるジェームスさん。

 普及会メンバーが子供たちに詰め将棋を教える横で保護者達が教本を見ながら将棋に挑戦している。

パズルの様に楽しそうに教わる子供達

 表彰式の後には記念撮影。

ブラジルの将棋大会

この中から後継者が出てくることを期待したい。(石)