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2015年3月20日の記事一覧

『一粒の米もし死なずば』=レジストロ地方の百年描く

表紙

 本紙がレジスト地方入植百周年を記念して2013年から14年にかけて127回連載した記事が、日本で『一粒の米もし死なずば』(無明舎、2014年、50レアル)として昨年11月に刊行され、ようやく当地にも届いた。  ブラジルといえば誰もが「コーヒー」と連想する世界最大のコーヒー豆生産国において、日本人が戦後〝紅茶の都〟レジストロを築 ...

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希望の家『慈善お茶会』=残券わずか、25日

大野副理事(左)とジルセ理事

 希望の家福祉協会(上村ジャイロ理事長)の『慈善お茶会』が25日午後1時半から、援協福祉センター5階(Rua Fagundes, 121)である。参加費110レアル(駐車料込み)、200人まで。収益は同会の運営費に充てられる。 豪華な日本料理のブッフェを楽しみながら、のんびりと歓談する機会が提供される。ビンゴ大会、くじ引き、園生 ...

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大耳小耳

 昨年5月、当地での講演が好評を博した元航空幕僚長の田母神俊雄氏。後援団体「田母神としおの会」内で政治資金横領が発覚し、自身のツイッターで10日、「会計責任者を業務上横領で告訴した」と発表した。昨年2月と12月の東京都知事選、衆院選(ともに落選)に関わるもので、政治資金1億数千万円のうち、約3千万円を会計者が私的流用していたとい ...

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ガウショ物語=(9)=底なし沼のバラ=<1>=美しくも不吉な花のいわれ

沼に咲く一輪のバラ

 「見えるかね。あそこの下の方、丘陵の右手の方にあるウンブーの木が?」 そう、あそこが廃屋になってしまったマリアノの屋敷だ。あの寂れた場所に一本の桃の木があって、その実のうまいことといったら、わしはほかで出会ったことがない。今でもマルメロの木がたわわに実を結んでいるが、それはそれでまた、びっくりするほど見事なもんだ。 さらに三、 ...

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パナマを越えて=本間剛夫=50

 微かな小さい靴跡は、踏み分けられた葦の間を点々と私の十六号病棟の方に続いていた。その方向から、三角山に登って行ったのだろうと判断したが、足跡はそこで絶えていた。 起床までまだ三十分はある。わたしは小経に出、三浦軍曹の個室の前を注意深く通りぬけ寝床にもぐり込んだ。 助ける、といって、どんな方法があるだろう―私は考え続けた。細谷と ...

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「教育のない教育大臣」の言い分

 パラー連邦大学でシジ・ゴメス教育相(PROS)が先月末「400、300人の下議にとっては、政府の調子が悪いほど具合が良い。〃彼ら〃は議員配分予算をもっとかすみ取れるから、政府の弱体化を望んでいる」と発言して〃アシャカドーレス〃(盗賊)扱いしたと暴露された=2面で詳報=▼「教育のない教育相」と非難され、議会に呼び出された。教育相 ...

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