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東西南北

 5日付現地紙によると、サンパウロ市内ではここ25年間で新しい教会が2433軒増えたという。つまり、1年につき100軒近い教会が増えたことになる。25年前にあった教会は3346軒だったというから、その間に73%も増えた計算になる。同じ期間中、「映画館・劇場」は7%、スポーツクラブは8%の伸びだったというから、かなり大幅な増え方だ。これらの教会の急増は、他市との境界に近い、いわゆる周辺部の貧しい地域に福音派の教会が多数開設されたことが原因だ。ブームの始まりは90年代で、それが持続したという。これに伴って議会の福音派派閥なども強くなっているが、この傾向、今後も続くか。
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 サンパウロ州地裁が4日、サンパウロ市南部シダーデ・アデマールのスーパー「リコイ」で、未成年男子(17歳)を拷問にかけ、その映像を流した警備員2人の一時逮捕を命じた。事件は先月起きたもので、板チョコ4枚を盗もうとした青年を裸にした上、電気のコードで鞭打ちにした。その様子を映した動画は一般公開され、話題になっていた。2人のうちの1人は女性への傷害罪の前科もある。警察は、鞭打ち以外の余罪もありそうだとして調査している。
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 4日、サッカーのブラジル杯の準決勝第2試合が行われた。1戦目でリードを奪っていたチームの内、インテルナシオナルはクルゼイロを振り切ったが、グレミオは2点差だったアトレチコ・パラナエンセに追いつかれ、PK戦で敗退。これで、決勝戦でのポルト・アレグレの宿命のライバル同志の対決はなくなった。決勝戦は11日と18日に行われる。