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10年ぶり、第2回拓大慰霊祭=物故者85人の冥福祈る=拓殖誓う仲間、日本からも

焼香をあげる西谷会長

 拓殖大学学友ブラジル連合会(西谷輝久会長)による第2回物故者合同慰霊祭が8月31日、聖市の親鸞会会館にて行われた。全伯から19人、日本から1人が参列し、南北米に移住した同大学出身物故者85人のリストが張り出され、その冥福を祈った。

 伯国への拓大生移住は1962年から始まった。90年代の最盛期には連合会参加者は140人を超えた。現在は会員の高齢化に伴う脱会が続き、聖市在住者を中心に約40人が活動している。

集まった連合会員ら

 前回の慰霊祭が行われたのは10年前だった。西谷会長は「お世話になった先輩方への敬いの気持ちを会として表したいと思い始めた。10年の節目として今回やることになった」と話す。
 日本から参列した高橋晃平拓殖大学短期大学名誉教授(73、北海道)は、「大学3年生の時に経済調査の名目で初めて伯国に渡った。自分の中では武者修行の心地だった。在伯の先輩達には多くのことを教えてもらった。その後も伯国に来る度、会えるのが楽しみだった。生あるものは必ず滅するとは理解しているが寂しい限りだ」と悼み、焼香をあげた。
 法要後、参列者は懇親昼食会を催し、往時を偲び、旧交を温めた。西谷会長は、「日本から大学出身者が来たら、自分が先輩に世話になった様に世話するつもり。そうした繋がりの中で、会そのものや慰霊祭、先輩らへの思い、学んだことが受け継がれていくだろうから」と語った。
 拓殖大学は1900年、台湾協会学校として桂太郎校長(第11、13、15代総理大臣)によって創設された。「拓殖」には「未開の荒地を切り開いて、そこに住みつく」という意味があり、当初は台湾を中心に移住者を送り、次第に満州、東南アジア、北米、中米、南米へと幅を広げた。

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