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生活習慣病=肺線維症=息切れ覚えたら要注意=肺ガンにもつながりかねない危険性

健康広場

9月29日(水)

 人間が生きるのに欠かせない呼吸に関係する肺――。乾いた咳が続いたり、息切れをしたりする人は肺線維症に要注意だ。進行は比較的ゆっくりだが、呼吸困難などにもつながりかねない上に肺ガンを合併する恐れもある。
 【症状】
 呼吸をつかさどる臓器である肺は、空気から血液中に酸素を取り込み、不要になった二酸化炭素を排出する。これらは数億個に及ぶ肺胞が行うが、肺線維症はこの肺胞に線維組織が増え、硬く縮んでしまい、ガス交換が出来なくなるものだ。肺活量の低下や酸素の取り込みの低下を招き、初期症状では階段を上る時などに息切れや呼吸困難を感じる程度だが、空咳などの症状が現れたり、バチ状指が見られたりする。
 【原因】
 肺線維症は、原因が特定できるかどうかで大きく二つに分類される。原因の明らかなものには大量のほこりにさらされる職業の人の病気である塵肺、抗がん剤の使用による薬剤性肺炎、アレルギー性肺炎、肺結核、膠原病などが考えられる。
 また、原因が分からないものとしては特発性間質性肺炎と言われるものがあるが、原因不明の事も多い。
 【生活習慣への助言】
 日ごろからほこりを吸う環境を避け、換気をよくしたり、マスクなどで対策する。さらに他の生活習慣病同様、タバコは禁物。
 【早期発見には】
 肺ガンの合併が一般の人よりも高い確率で発生する上に、感染をきっかけに症状が悪化することもあるので、インフルエンザや肺炎球菌ワクチンを接種し、感染予防に努めたい。
 息切れや呼吸困難を覚えたら、他の呼吸器の病気の疑いもあるため、専門医で胸部のレントゲンや肺機能検査を受けるとよい。

 

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