咳止めに効く民間療法＝アロエのリキュールも効果的　（２）

健康広場

1月27日（木）

　サンパウロ市内で整体鍼灸の治療所を開く岸本さんによる民間療法を紹介するこの企画。前回は、かつて岸本さん自身が悩まされた激しい咳に効くアグリオンのシャロッペを紹介した。今回は咳止めだけにとどまらないアグリオンの効能を探ろう。
　まずアグリオンには、精油やヨード、鉄などを豊富に含んでいるため、造血作用があることが分かっている。岸本さんによる「貧血症にきく肉エキス」の作り方は（１）牛肉のコーション・モーレまたはドゥーロを賽の目に切り、哺乳瓶に半分まで入れる（２）蓋をして、熱湯を入れると肉汁が出来る（３）その肉汁とアグリオンの青汁を４対６の割合で混ぜると、完成。
　こうしてできた肉エキスをコーヒーカップで一杯、朝晩に飲むと良い。アグリオンの青汁が辛いという人は、レモン汁を少量落とすのも可。
　また、前回紹介した気管支炎などのひどい咳の対策としては青汁とハチミツを混ぜて少なくとも三週間続けて飲むと効果があるという。
　さらに岸本さんが知人のブラジル人から聞いた咳止め法としてアロエを用いたリキュールがある。
　「リコール・デ・バボーザ」と呼ばれるアロエのリキュールの材料は１メートルのアロエの葉とハチミツ８００グラム、１００ミリリットルのウイスキー。アロエはフェイラなどで入手可能だ。
　作り方は（１）アロエの葉のとげを取り、洗って汚れを落としてから乾かして小さく切る（２）ミキサーに１のアロエを入れ、ハチミツとウイスキーを混ぜて作動させる（３）２でできた液体を冷蔵庫に入れて１日置く（４）翌日、清潔な布で漉して完成。冷蔵庫で保存する。
　飲み方はリキュールを茶さじ一杯飲み、さらに後からコップ一杯の水を飲む。