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食で健康(下)=ニラ=風邪や血栓予防、疲労回復=豚肉との相性ばつぐん=冷え性予防やダイエットにも力発揮

健康広場

2月23日(水)

 風邪によく効くジスルフィドと、血液をさらさらにしてくれるトリスルフィド。スタミナ野菜のイメージがあるニラの効能はこれだけではない。
 まず暑さによる疲れがたまりやすいこの季節にうれしいのがニラの疲労回復効果だ。硫黄化合物のCSOが含まれるニラを切る事で、酵素が作用し始め硫黄を二つ持った別の成分、アリシンに変化する。
 このアリシンはビタミンB1と結合することでさらに「アリチアミン」という成分に変化。これが疲れを取ってくれる。
 ただ、アリシンを上手に採るには、ジスルフィドやトリスルフィド同様に調理法がものを言う。
 アリシンは十分程度置いておくとアリチアミンでなく別の成分に変ってしまうので、すばやく調理する必要があるというわけだ。
 次の二点を忘れずに。まず、出来るだけ細かく刻むこと。細かく切れば切るほど、多くのアリシンが発生する。また、切ってから十分以内に別の食材と合わせるのもミソ。豚肉などのビタミンB1を豊富に含む食材との愛称が最高だ。
 冷え性にもニラが効く。調理法も簡単だ。ニラを一束切らずに皿の上に置いて電子レンジで80度以上の熱を二分加えて出来上がり。加熱後は、切っても問題はないので、自由に味付けして食べて欲しい。こうすることで特殊な硫黄成分が残り、アドレナリンを分泌させることで脂肪も燃焼するのでダイエットにもうってつけになる。
 風邪や血栓予防、疲労回復、冷え性改善などに効くレシピを紹介する。
 ニラ団子ス―プ。
 まず材料はニラ2束、スープの分量は水600cc、鶏がらスープのもと、塩こさじ二分の一、醤油こさじ二分の一、片栗粉大さじ二杯。団子はブタのひき肉200グラム、片栗粉こさじ2、とき卵大さじ2、、塩こさじ二分の一、こしょうこさじ三分の一。
 【料理法】
 まずニラを三等分に▽沸騰した湯にス―プの材料を入れる▽団子の材料にニラ三分の一を入れ混ぜ合わせ、団子をつくり約7分加熱▽電子レンジで2分加熱したニラを五センチ程度に切り、スープに入れる▽片栗粉と水でスープにとろみをつける▽器に入れてから、細かく切って一時間放置したニラを入れる。
 

調理法で異なるニラの作用
           効果             調理法
ジスルフィド  殺菌作用(風邪に効く)   15分以上置いてから、70度以下で調理。
トリスルフィド 血液サラサラ         1時間置いてから調理。熱には強い。
アリシン    疲労回復           切って10分以内にビタミンB1と絡める。
CSO     冷え性・ダイエット       切らずに電子レンジで2分加熱

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