在京ポルトガル大使館サイト13年9月13日付けには《ポルトガル柔道の父死去》との文章が掲載されている。 《小林氏は、1958年に柔道の国際的普及活動の一環としてポルトガルに渡りました。当初は2年の滞在予定でしたが、2年後も帰国することなく、そのまま同国に居を定め50年以上の歳月を過ごされました》とある。享年88。同月9日に東 ...
続きを読む »検索結果: 伯国
県連故郷巡り=ブラジル/ポルトガル/日本=不思議な〃三角関係〃=第22回=この国との様々な出会い
リスボンの日本国大使公邸には現地日本人が10数人ほども集まっており、一行と熱心に語り合う姿がみられた。 今回HISトラベルの現地パートナーとして旅行の手配をしたミキトラベル代表、久保田右子さん(ゆうこ、46、広島県)は現地在住20年。不思議なこの国との関わり方をしている。 「父が船乗りで、父が好きな国の一つがポルトガルだっ ...
続きを読む »県連故郷巡り=ブラジル/ポルトガル/日本=不思議な〃三角関係〃=第21回=『火宅の人』檀一雄と半年
一行が到着する2週間余り前、9月4日にポルト市内に引っ越したばかりのリオ在住の戦後移民、安達佐さん(たすく、78、千葉県)に会った。1962年に最初はサンパウロに移住したが、68年からリオで商売をしていたという。 娘婿がここで自動車産業に従事している関係で「試しに住んでみようか思ってきたが、こっちは寒すぎるね。やっぱりダメ、 ...
続きを読む »県連故郷巡り=ブラジル/ポルトガル/日本=不思議な〃三角関係〃=第20回=ドン・ペドロ四世とラジオ体操
岡井さんに国内産業の様子を具体的に聞くと、「昔、ポルトガルは繊維産業が強かったけど、中国製が3分の1の値段で入って来るようになって壊滅状態になった。でも最近は中国の人件費が上がってポルトガル製と30%ぐらいしか差がなくなって、息を吹き返してきている。ポルトガルはどうやって食っていくか。これからが勝負時だね」とのこと。 さらに ...
続きを読む »県連故郷巡り=ブラジル/ポルトガル/日本=不思議な〃三角関係〃=第19回=現地の岡井さん「EU脱退を」
4日目の9月20日晩、北部の主要都市ポルトへ到着。リスボンから北へ314キロ。名前がポルト(港)だから、海沿いの港町かと思ったら、ドゥエロ川沿いに4キロほどの海からさかのぼった地点にあった。 現地ガイドに聞くと「この辺は水深が10メートルしかないから大型船は停泊できない。もう一つ先に本格的な港のある町がある。2000年前、ロ ...
続きを読む »県連故郷巡り=ブラジル/ポルトガル/日本=不思議な〃三角関係〃=第18回=「望郷の詩」と「椰子の実」
ブラジル帝国では「ペドロ1世」だが、彼は本国の王位継承者でもあり続け、ポルトガルでは「ペドロ4世」と呼ばれている。父ジョアン6世が亡くなったあと、ペドロの弟ミゲルが王位を勝手に名乗ったのが原因で暴動まで起きた。そのため、ペドロ1世は1831年にブラジル皇帝位を退き、長男ペドロ・デ・アルカンタラ(ドン・ペドロ2世)に譲位した。 ...
続きを読む »県連故郷巡り=ブラジル/ポルトガル/日本=不思議な〃三角関係〃=第17回=独立の功労者たちの学び舎
ブラジルが植民地時代に搾取された税金や黄金によって作られたエリート大学と当時の人類の英知の結晶である図書館…。ブラジルからの視点でみると、素直に感動できない、ちょっと複雑な感想をおぼえる場所だ。 『ブラジル史』(アンドウ・ゼンパチ著、1983年、岩波書店)で調べてみると、こうあった。 《一八世紀の中ごろから、フランスの思想界 ...
続きを読む »県連故郷巡り=ブラジル/ポルトガル/日本=不思議な〃三角関係〃=第16回=植民地の富が集められた地
「中は写真撮影禁止!」と厳しく入口で係員からと釘を刺され、「なぜだろうな」と首をかしげて、コインブラ大学図書館に入ったら、これでもかというぐらいに豪華な金箔が壁や柱に施されていた。まるで内側が金閣寺のようだ。 無事に故郷巡り一行と合流し、1717年に作られた石造りの伝統ある建物で、バスケットコートだけの体育館ていどの大きさ。 ...
続きを読む »県連故郷巡り=ブラジル/ポルトガル/日本=不思議な〃三角関係〃=第15回=日本を通してブラジルへ
ベルナルドはイエズス会総長ロヨラに気に入られ、教皇謁見までさせてもらった。だからロヨラが創立した大聖堂の彼自身の祭壇に埋葬されてもおかしくない。 ネット検索すると、ノヴァ・デ・リスボア大学人文社会科学学科(IHA-FCSH/NOVA)の学生アレシャンドラ・クルベロさんの論文「コインブラの視点」の要約を見つけた。ベルナルドにつ ...
続きを読む »県連故郷巡り=ブラジル/ポルトガル/日本=不思議な〃三角関係〃=第14回=鹿児島のベルナルド、移民の先人
1557年、日本に帰る準備をしている最中に死んだ男――。 現地ガイドのミライさんにプラッカがなかったことを報告すると、「あそこに埋葬されているのはベルナルドよ。あそこはコレジオ(教理学校)として始まったので、ベルナルドはそこで勉強をしていて亡くなったと聞いているわ」と即座に答えた。ミライさんはコインブラ大学を卒業し、1980 ...
続きを読む »