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勝ち負け抗争 関連記事

真相究明委員会=「ブラジル国民として許し請いたい」=戦中、戦後の迫害を謝罪=日本移民への人種差別認め

ニッケイ新聞 2013年10月15日  独裁軍事政権時代の人権侵害を調べ直す国の真相究明委員会(CNV)、サンパウロ州小委員会(アドリアーノ・ジオゴ委員長=PT、州議)の会合が10日午後、サンパウロ州議会内で開かれ、CNVメンバーのローザ・カルドーゾ弁護士は、45年までのヴァルガス独裁政権時代、その後2年にわたった日本移民への迫 ...

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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇前史編◇ (14)=国策のような民間事業=国権論者からの太い流れ

ニッケイ新聞 2013年7月12日  《外交の見地より小村外相が反対せしため、閣議によって政府の方針を決定する事は不成功に終わったが、大澤幸次郎、濱尾新(はまお・あらた)、杉浦重剛、中野武営の諸氏の後援により、同志は自力を持って「東京シンジケート」を創立した》(『パ紙先駆者伝』5頁)。国策としての移植民は見送られ、民間の企業組合 ...

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森和弘の秘められた過去=勝ち負け抗争と二世心理=(4)=黄禍論の中の少年時代=「日本人を即刻追放せよ」

ニッケイ新聞 2013年6月4日  事件多発を受けて、7月19日にはサンパウロ州執政官(現在の知事)マセド・ソアレスが勝ち組代表約1千人を州政庁カンポス・エリゼオスに呼んで、直接に説得工作を試みるも無駄に終わった。月末にはパウリスタ延長線のオズワルド・クルス市では市民を巻き込んだ大騒乱に発展し軍隊が鎮圧する騒ぎにまで発展した。ま ...

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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2013年6月5日  朝日新聞の平山亜理前特派員は、勝ち負け抗争に焦点をあてた連載『祖国をたどって』(全5回)を5月21日から発表した。駐在員子弟としてリオで生まれた彼女が、当地赴任の際に在京領事館にビザ申請に行ったら「(ブラジル籍を持っているなら)旅券をとれ」と言われたとの興味深い書き出しで始まる▼朝日新聞といえ ...

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森和弘の秘められた過去=勝ち負け抗争と二世心理=(6)=拷問のあとメッタ撃ち=島野もまた〃被害者〃

ニッケイ新聞 2013年6月6日  アラサツーバ市の法医学者ロメウ・フェラス医師による島野並治の遺体検死報告には、体の各部に打撲傷を受けて黒ずんだ部位があることを指摘し、「疑問の余地なく、彼はまず、何らかの方法で打撲傷を負った。例えば手、足、棍棒などだ。水ぶくれ、黒ずみなどは明らかに生きている間に形成されたものである」(323頁 ...

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森和弘の秘められた過去=勝ち負け抗争と二世心理=(7)=向きを変えた愛国精神=「裏で操った奴こそが悪い」

ニッケイ新聞 2013年6月7日  「医者とは違って、社会の状況を深く理解する視線が弁護士にはある」と目覚め、モジの法科大学に通い始めた頃からスザノ市議を3期務め、その時期に地元日系社会とも接触を深め、副市長を3期(76—82年、97—00年、01—04年)も務めた。  和弘の心底には、死んだ五一から言われた「お前は立派なブラジ ...

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森和弘の秘められた過去=勝ち負け抗争と二世心理=(5)=銃を携帯した高校時代=武装した負け組の報復

ニッケイ新聞 2013年6月5日  『移民八十年史』(170頁)によれば襲撃者名は「不明」で、和弘も取材時に「おそらく他の町から来たモノに違いない」と推測した。でも『コラソンイス・スージョス』(201〜203頁)を確認すると、当時の警察調書を元に次のように事件の様子が詳述されていた。  2人の日本人が拳銃をもってバールに乗り込ん ...

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森和弘の秘められた過去=勝ち負け抗争と二世心理=(3)=血塗られた魔の7月=今も言葉にならない想い

ニッケイ新聞 2013年5月30日  和弘の悪い予感は、その通りになった。46年7月13日付けジアリオ・デ・サンパウロ紙によれば、父ゴイチがビラッキで経営していたバールは、当時ブラジル人客でいっぱいだった。  そこへ日本人の二人組がきて、バルコンの奥にいたゴイチにまず発砲した。その発砲音に驚いて、裏にいたマルイが出てきたところを ...

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森和弘の秘められた過去=勝ち負け抗争と二世心理=(2)=日本に帰る計画白紙に=「立派なブラジル人になれ!」

ニッケイ新聞 2013年5月29日  「朕深ク世界ノ大勢ト帝國ノ現状トニ鑑ミ非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ收拾セムト欲シ茲ニ忠良ナル爾臣民ニ告ク——」。玉音放送は日本時間の1945年8月15日正午からだった。ブラジル時間でいえば15日午前零時だ。当地ブラジルへの東京ラジオ放送は当地時間15日早朝が最初のようだ。  しかし、フォーリャ・ダ ...

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森和弘の秘められた過去=勝ち負け抗争と二世心理=(1)=二人の父を銃弾で失う=「戦争終われば日本に帰る」

ニッケイ新聞 2013年5月28日  「私はこの経験を、ほとんど話したことがない」——副市長を3期も務めた外科医、森和弘(83、二世)はそう前置きすると、静かに、しかし臆することなく語り始めた。「スザノのカズヒロ・モリ」といえば、ブラジル社会に積極的に貢献してきた有名な二世という印象が強い——だが、彼がそれを志した裏には悲しい原 ...

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