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バイーア州=ウラン鉱山で水質汚染発覚=採掘会社が調査結果を隠匿=政府・州の合同調査機関発足

 バイーア州内陸部カエチテ地区にあり、2000年に採掘が始まったラ米唯一のウラン採掘鉱山で、ウランに汚染された水が地下水に混じり、井戸水が汚染されていた事が判明したと22、23、24日付エスタード紙(E紙)が報じた。
 カエチテ鉱山近隣のラゴーア・レアル市には、掘りぬき井戸から地下水を汲んで使っている住民が大勢住んでいる。
 採掘を行っていた連邦公社の伯国核関連産業(INB)はこれまで常に地下水の汚染を否定してきたが、E紙は今年、14年10月と今年の3月にINBが行った水質調査結果の報告書を入手した。それによると、14年の検査では、世界保健機構(WHO)が、飲用に適しているとされる安全基準の4倍以上のウランが検出され、今年の検査でも3倍以上のウランが検出されていた。
 INBは調査結果を知りつつも、5月22日まで、ラゴーア・レアル市にも知らせていなかった。住民たちは同月25日になって、市環境局職員から汚染のことを知らされた。
 環境省と国立再生可能天然資源・環境院(IBAMA)は22日のE紙の報道を受け、ラゴーア・レアル市の井戸水の使用を即刻中止した。イザベラ・テイシェイラ環境相は、報道を受け、すぐに同件の調査に入るように命じた。
 24日には、連邦政府とバイーア州保健局合同の特別チームが発足し、カエチテ、ラゴーア・レアル両区域における地下水のウラン汚染の実態を調査し、健康被害の危険度などを分析すると報じられた。
 23日、国家衛生監督庁(ANVISA)は、放射性で汚染された水の消費に関連する対策を練るため、保健省環境監察局の支援も得て、バイーア州衛生監察局と保健局の担当者との会合を開くと発表した。これは、州政府の担当者たちが住民への健康被害の実態を調査し、ウランの含有量が高い汚染水を含んでいる井戸を識別するのを支援するためだ。
 22日、環境省とIBAMAは、ラゴーア・レアル市の井戸水がウランで汚染されていた件が告発されたことをINBに通達した。IBAMAは水質調査が終了するまで井戸の閉鎖を命じた。INBは、情報を隠匿したことで罰金を科される可能性がある。

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