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俳句

ニッケイ俳壇(915)=富重久子 選

ヴァルゼン・グランデ    飯田 正子 釣りに行く孫の恋人夏帽子 【何と若々しい明るい俳句である事、季語の「夏帽子」がぴったりと動かないよい選択であった。  「孫の恋人」とあるように、自分の子供であるとこの様にのんびりとは詠めないもので、孫となると何となく恋人にも鷹揚になることが、私にも経験があって含みのあるよい俳句であった】 ...

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「平成二十八年度(二〇一六年)第七十回芭蕉翁献詠俳句」入選者

 一般の部 【星野 椿選】特選 御句碑に流るゝ月日立子の忌     二見智佐子 【有馬 朗人選】入選 イペの国に桜を咲かせ移民の碑    湯田南山子 【宇多 喜代子選】入選 針の糸通しあぐねて冬隣       富岡 絹子 蛍飛ぶ路教はりて遠回り       檀  正子 【金子 兜太選】入選 梅干して移民の妻のやすらげる    湯 ...

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第27回伊藤園お~いお茶新俳句大賞(2016年度) ブラジル入選者 

【都道府県賞】

節大き手より豊かな蓬餅  玉田千代美

雑煮食ぶ北斗の見えぬ地に住みて  香山和榮

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ニッケイ俳壇(914)=星野瞳 選

アリアンサ  新津稚鴎

ランプ下げ通いし句会念腹忌
アラポンガ鳴き止めば森がらんどう
木々芽ぐむ枝にぎやかに差し交わし
森の穂にアララが騒ぎ初明り
万緑の中漂へる鷺一羽
大雷の鳴り夕立のはたと止む

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ニッケイ俳壇(913)=富重久子 選

サンパウロ  近藤玖仁子

香水も古き香になり年たてば

【色々な香水を使う人がいるが、すれ違いざまに仄かによい香りが漂ってくるのは、確かに心地よいものである...

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ニッケイ俳壇(912)=星野瞳 選

アリアンサ  新津稚鴎

信濃村のポルトガル人煙草干す
鳩車に似て葦舟や湖は春
アリアンサの鳳梨も供え念腹忌
睦みつつ濁流越えて行きし蝶
富士の絵の額の後に守宮棲む

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ニッケイ俳壇(911)=富重久子 選

スザノ           畠山てるえ 薪を焚く観光列車竹の秋 吐く煙後へ後へと花マナカ マリアフマッサ老幼嬉々と山笑ふ 列車行く町に郊外黄イッペー 浮雲の空にひと掃き竹の秋 【「薪を焚く」観光列車があるとは聴いているが、残念ながらまだ乗ったことは無い。昔窓を開けると、もうもうと煙の入った事を覚えていて何となく懐かしい。  「竹 ...

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第三十八回念腹忌全伯俳句大会

◎席題入選句  寿和選 七十路のこの身にそよぐ木の芽風                 田中美智子 師の忌へと麻州飛び立つ東風の朝                 小原 加代 パレットにピンクを足して春の山                 柳原 貞子 勇気出せパラリンピック負けるなよ                 小林恵美子 ...

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ニッケイ俳壇(910)=星野瞳 選

アリアンサ         新津 稚鴎 淋しさの寒月光に身を委ね 麻州野の大夕焼の森閑と 鳳梨売る砦の如く積み上げて 霧の中飛び来るは皆トッカーノ グァタパラ         田中 独行 巻き風の吹き上げておりパイナ飛ぶ 人あまり通らぬ街路パイナ敷く 短日や自転車の道暮れ初めし 短日や昨日忘れし鎌ありぬ 痩せ畑に月満ちし度霜三度 ...

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ニッケイ俳壇(909)=富重久子 選

サンパウロ  林とみ代

指揮棒に合はぬ合唱百千鳥

【「合唱」、多くの人と声を揃えて歌うのは実に楽しく、またよい歌曲の合唱を聴くのも楽しいものである。
 この句の様に、楽譜を見るのにとらわれて指揮棒に合わないということはよくある事。それにしても季語の「百千鳥」がユーモアも交えたよい選択の佳句である】

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