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吉田さんタイトル増やす=将連、ブラジル将棋最強者戦

11月25日(火)

 ブラジル将棋連盟(中田定和会長)主催の「第二十二回ブラジル将棋最強者戦大会」が二十三日午前九時三十分から、サンパウロ市リベルダーデ区ガルボン・ブエノ街の同連盟で開かれた。八十六人の愛好者が参加、国内四大タイトルの一つを争った。吉田国夫さん(六五)が、自身三度目の優勝を果たした。
 開会式ではまず、亡くなった棋友のため黙祷。あいさつに立った中田会長はバウルー(SP)で十~十五歳の将棋人口が増加していることに触れ、「高齢化で将来が心配されているが、将棋の発展に希望が持てそうだ」と述べた。
 対局は段別に四カテゴリー。親睦戦も組まれた。二段戦への出場者が少なかったため、同段は三段戦に組み込まれ、香落のハンディーをもらった。  吉田さんはアマ五段。王将に続き、ブラジル四大タイトルのうち二つを手中に収めた。「詰めの段階でてこずり、時間がかかりましたが、優勝出来てよかった」と笑顔を見せていた。
 各カテゴリーの優勝者は次の通り。初・段外=寺田輝雄、二・三段=志田昌昭、四段=奥田定、五・六段(最強者)=吉田国夫、親睦戦A=高根昭彦、親睦戦B=小池真琴。寺田さん、志田さんはそれぞれ四段、五段に昇段した。敬称略。

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