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射撃習う女性増加=銃での反撃はリスク高い
12月2日(火)
【エポカ誌】射撃を始める女性が増えつつある。ブラジルスポーツ・実戦射撃連合に加入する人は年一〇%の割合で増加しているが、そのうち若い女性は約二〇%を占める。
彼女たちの加入動機は大都市での犯罪の増加。タバコやアルコール飲料の製造メーカー同様、銃器製造メーカーは主に男性が占めていた市場を拡大するため、女性に目を向け始めている。
「射撃訓練によって銃の重さと射撃時の反動はわかるようになる。しかし、それだけでは銃を使う際の心構えは習得できない」と、保安専門家のシウヴァ・フィーリョ大佐は警告する。「相手が一〇メートルか一五メートルの距離にいれば銃撃のチャンスはある。しかし、突然近づいた場合はほとんどない」。
法務省によると、銃を使った反撃は九〇%が悲惨な結果に終わり、犯人に反撃されるリスクは銃を持たない時より三倍も高いという。犯人らは危険を感じると、ためらうことなく撃つからだ。
サンパウロ市犯罪対策研究所のカポビアンコ所長は「銃で護身できると思うのは間違いだ。撃ち方を知るだけではだめで、相手に命中させるためには自分が有利な位置にいることが必要だ」と射撃習得への過信を戒めている。